9月１日～3日、東京ビックサイトにて開催された【第8回】　ダイエット＆ビューティーフェア2009は、来場者数計2万3129名と大盛況のうちに閉幕した。開催テーマは「ビューティービジネスが変わる、信頼と有効性の時代へ」。エステティック、スパ、フィットネス、リラクゼーション、コスメティック、インナービューティーなどをトータルに取り入れた、ビューティービジネスの未来像を提案していこうという企業向けの展示会だ。235社の出展社は、「安心・安全」が問われる時代に「本物」を提供しようと「健康美」や「心と体の癒し」を追求する質の高いサービスや商材、機器を展示。美容・健康産業に携わるバイヤーにとっては最新情報を入手できる貴重な場である。さらに、イベント、セミナーも、ビューティー・ビジネスを進化させる興味深い内容が揃っていた。この「ダイエット＆ビューティーフェア2009」へ記者もお邪魔した。

★最新のスパ、エステ商材、サプリ・コスメが集結

近い将来、1兆円市場規模に拡大するとされている、次代のビューティー＆へルス分野を大きく牽引するであろう、スパジネス。それだけに、展示はもちろん、スパにフォーカスした「スパ・シンポジウム」の開催等、力を注いでいるようだ。沢山の来場者をかきわけながら、記者も「アンチエイジング」な情報を探してウロウロ。いくつか気になった展示を紹介しよう。

まずその響きに驚いて目に入ったのが「カタツムリエキス」という単語。あの、カタツムリ？と、興味深々でカタツムリエキス配合化粧品を扱う(株)ビーアンドオー研究所 のブースに伺う。南米では、カタツムリの足跡に残っている粘液を傷口に塗る習慣があるという。この化粧品はアルゼンチンで自然養殖したカタツムリの粘液から特殊装置を用いて、球状タンパク質を抽出精製したもので、火傷の改善、古い角質の除去、皮膚細胞の再生促進などが期待できるそう。敏感肌やアトピーの人でも使用できるゲルクリーム、ローション、石鹸の3アイテムが展示されていた。

次は、マンゴスチンのしずくからつくられた、「ＸＡＮＧＯトリートメントオイル」(株)ザンゴジャパン を紹介しよう。東南アジアの人々は何世紀にもわたり、マンゴスチンを伝承薬として珍重してきた。果皮を一晩浸した水をお茶として飲んだり、すりつぶして果皮をシップとして皮膚に塗るなど、自然界の中でマンゴスチンに最も多く含まれるという抗酸化効果、抗炎症作用、抗酸化作用を存分に利用していたそうだ。この素晴らしい伝統を重んじて、開発されたのがこのトリートメントオイルだ。マンゴスチンの果皮由来の新成分が配合されており、美肌力を目覚めさせる力となるそうだ。バイオ発酵技術から生まれた、ザンゴ社独自の新抗酸化成分配合スキンケアラインナップ。ナチュラルでありながら機能性を追求するの最先端アメリカから11月に日本初登場です。

酸素充填率36倍、飲む酸素「オキシゲナイザー」(株)アクシスは、スポーツ時の持続力アップや体力回復を促し、新陳代謝を活発にするデトックス効果、更には細胞や組織を健康に保つアンチエイジング効果があると、多くの方に飲まれている酸素水。今回は、お肌の細胞にダイレクトに高濃度酸素水を補給できる「オキシゲナイザー・酸素スプレー」をお披露目していた。

面白いブースを紹介しよう。高機能ナノテクMasa加工の素材による、日傘や帽子などの商品を紹介していた(株)鈴寅 のブースだ。Masaとは、同社の特許技術である加工技術を用い得てナノ単位で金属薄膜もコーティングしてある「繊維」のこと。紫外線、可視光線、赤外線を反射・吸収することで透過を減少させてくれる。メーカーによるとUVカット率99・8％、赤外線カット率89.4％とのこと。しかも傘自体が太陽熱を吸収してくれるので、日傘の中の熱もカットしてくれるそう。「ステンレスが織り込まれていると、重いのだろうか？」と思いながら日傘を手にして、その軽さに驚いた。しかもおしゃれなデザインで、日傘をさすのが楽しくなりそうだ。

最後に、記者のあくまで個人として、一番インパクトがあったのがこちら。牡蠣に多く含まれる亜鉛が不足すると、髪が抜けやすくなる、情緒不安定、味覚異常、肌荒れ、免疫力の低下、男性の性機能低下、動脈硬化の進行などの症状が報告されている。ナポレオンやシーザーなど、多くの活力一杯だった歴史的英雄も牡蠣を好んで食べていたという。(株)日本クリニックは、牡蠣のもつ素晴らしい栄養分にいちはやく着目し、世界で初めてその製品化に成功。以来36年間、かき肉エキス（製法特許）のパイオニアとして、その研究開発は常に世界の最先端を走っているとのこと。かき肉エキスの栄養補助食品「牡蠣」は、亜鉛・タウリン・グリコーゲンといった現代人に不足しがちな微量栄養素をバランス補給してくれるそう。

(AAN WEB編集部　熊本美加)