アンチエイジングニュース

「食から考える美肌塾」レポート

7月14日(火)にアンチエイジングネットワークのミニセミナーを開催しました。
今回のセミナーでは、国際中医師の久住麗子先生をお迎えし、『食から考える美肌塾』と題して中医学の視点から食生活や美肌などについての講義をしていただきました。セミナーの一部をレポートしましょう。

★体質改善食品

中医学では人間の体内だけではなく食材そのものにも性質があると考えます。この考えに基づき中医学では食材を「体質改善食品」として扱っているようです。
久住先生が今回ご紹介くださったのは「食材の四性」、「食材の五味」、「以類補食」という考え方の3つです。このレポートでは「食材の四性」について取り上げたいと思います。

食材の四性
まず、病人の体質を表すものに、寒熱というものがあります。下の図はそれぞれ「寒証」「熱証」の方の特徴です。


この考え方に基づき、それぞれの体質に合った食材が以下のものになります。

人間の体質だけでなく、食材にまで性質を見出すというところが中医学のおもしろいところですね。そしてこれら食材の特徴として、例えば南国産のものは体を冷やし、北国産のものは体を温めるものが多いと伺いましたが、自然の摂理とはよくできたものですね!

★中医美容
中医学の中で美容に関係のある考え方として、久住先生から「虚実」「五臓」「お血(オケツ)」の3つを教わりました。この中では「五臓」を取り上げたいと思います。

「五臓」とは下の図の「臓象学説」の考えの一部なのだそうです。

そしてその中でも、最も美容に関係が深いのが「肝脾胃腎」。それぞれの意味や機能、症状については以下の図の通り。


これらを参考に症状を診断し、体質改善をめざすそうです。西洋医学と字面が同じでも示すものは違っていたりと、中医学は奥が深くてとても興味深いです。また、このような症状や体質を診断する方法として、中医学特有の舌を診る診断方法があり、これはかなり新鮮でセミナーにご参加くださった方の感想をお聞きすると、多くの方がこの「舌診断」の方法が印象に残ったようです。
ふだん私たちは西洋医学に頼りがちですが、冷え症の人は熱性や温性の食品を摂るようにするなど、生活の中に中医学の考えを取り入れてみましょう。体にはもちろん効果的ですし、何といっても、西洋医学とは全く概念の違うものなので脳のアンチエイジングにも効果てき面かもしれません。

(AAN WEB編集部 小田真弓)

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