アンチエイジングニュース

「アンチエイジングトーク」Vol.10歌手 森口博子さん

健康で美しく歳を重ね、自分らしく、素敵な生き方をしたい。そんな生活を実践されている方々の健康や美容の秘訣を伺う「アンチエイジングトーク」。
第10回のゲストは、「徹底予防の冷え対策」で健康&美容の管理をしているという歌手の森口博子さんです。

先手必勝!! 徹底予防の冷え対策

Vol.10歌手 森口博子さん
いつも明るく元気な笑顔が魅力的な歌手の森口博子さんは、重度の冷え性を自覚しているため、冷えはケアをするのではなく、事前の予防が大切と、日々自己流の冷え対策に余念がないとか。
今回は、森口博子さん流“健康”&“美容”の秘訣「徹底予防の冷え対策」について伺います。

――身体に良いことは習慣に
20代の頃、レギュラー番組が週に12本もある多忙な時期があり、その時の私にとって食事は身体を動かすために給油するガソリンのようなものでした。楽しむのでも味わうのでもなく、単なる燃料給油。そんな生活を続けながら20代後半に差し掛かった時、「これでは身体に良くないな」と考えるようになりました。当時の私は仕事をこなすことで目一杯、青白い顔をしていて常に疲労感があり、心身ともに健やかではなかったからです。そこで、一念発起“健やかに生きるためには食事が基本”と、燃料給油ではなく身体に良い栄養をしっかりと楽しみながら “食事”をしようと食生活の改善を始めたのです。
基本的には油物や炭水化物中心になりがちな外食は控え、家で野菜中心のおかずに具沢山味噌汁と魚が基本で時々肉を加えた和食がベースの食事を摂るという改善でしたが、家で食事をするようになったことで、自然と食材にも気を配るようになり、季節や体調によってどんな物を摂るべきか等も考えるようになりました。このことをきっかけに色々な情報を集めては自分の体調管理に必要な物を取り入れるという工夫を楽しみながらできるようになりました。
そんな中で私が取り入れようと思ったものの一つに「冷え対策」があります。私は重度の冷え症なのですが、この冷えがすべての体調不良に繋がっているという事を知り、身体の内と外からしっかりと冷え対策を考えようと思ったのです。
食生活では、身体を温めるニンジン、ニラ、玉ねぎ、カボチャ等の野菜を常備。身体を冷やすサラダではなく温野菜で頂きます。さらに、歌を歌っている以上、喉のケアのためにはアクの強い物や刺激物、香辛料を摂らないように等、常に栄養のバランスと自分に必要な食材を考えながら食事を摂るようになりました。ただ、ストイックになるだけでは健康的な給油でしかないので、「おいしく、楽しく食事を摂ること」を基本にしていたら身体が色々サインを出して教えてくれる様になりました。この生活を継続していたら、20代の頃よりも今のほうが元気度もアップ!! 心身ともに「健やかに生きるためには食事が基本」だと実感しています。

――先手必勝!! 冷え対策は予防が最重要
食生活の改善で体調が良くなったことは私にとって毎日の生活の中で身体に良いことを習慣にするきっかけにもなりました。「美も健康も1日にして成らず」ですから、朝起きた時から寝るまで日常生活の習慣として健康や美容によい事を無理なく取り入れています。私は一日のクオリティーは朝の過ごし方で決まると思っていますから、朝の習慣を特に大切にしています。
私の1日は、朝起きて黒豆エキス(菊池食品工業・黒豆エキスサラサラゴールド)を1杯飲み、野菜や果物などを軽く摂ってから20分のストレッチで代謝をアップし、野菜中心の朝食を摂ることから始まります。黒豆エキスとは、黒豆を煮出して取る煮汁を凝縮した物で、ポリフェノールや大豆イソフラボンが手軽に取れ、栄養価も高くアンチエイジングにも良いということなのでこれが私の寝起きの1杯。
昼間は仕事の内容により食事を調整、コンサートや舞台等通常よりも体力を必要とする場合には豚肉や鶏肉でたんぱく質を摂る等、摂取と代謝のバランスを考えます。
さらに夜は寝る前にコップ1杯の白湯を飲んで内臓を温め、ポッと身体が温まった状態でベッドに入ります。
代謝をアップさせること、内臓から温めることに加え、重度の冷え性の私は、外からのケアも抜かりありません。まず、直接肌につけるものはすべてシルクに。ランジェリーはもちろん、寝る時にはシルクの5本指ソックスを履いた上に綿の5本指ソックスを重ねて履き、薄手の腹巻は昼夜問わず常に身につけています。
特に夏はクーラーが大敵なので、自宅ではなるべくつけないように、どうしても暑い日は熱中症対策のため寝る前に少し部屋の室温を下げる程度で寝る時にはスイッチオフ。暑さのあまり夜中に起きてしまった時には1分だけ部屋を冷やすか最短時間のタイマーをセットする等、必要最低限しかクーラーはつけないようにして身体を冷やさないよう、喉を乾燥させないよう、気をつけています。
その他では、仕事の時には常に羽織るものやストールを持ち歩いています。飛行機や新幹線の移動がある時などはこれにプラスしてシルクのスカーフ。電車の中やビルの館内等でクーラーがキツイと感じた時に首に巻くだけで断然冷えの程度が変わりますから、冷え性に悩む女性にはお薦めですよ。
これらのことも食事同様、毎日の習慣にしてしまえば特別のことではありません。私の場合、冷えて体調を壊してからケアをするのではなく、先手必勝!!とばかりに、冷えないための予防を常に考え、実践しているのです。

――今が一番キレイな日
私は、ヘア以外はメイクも衣装もすべてその仕事のコンセプトやイメージを考え自分で決めているのですが、ここでぶつかる壁は、自分の好みは20代の頃と変わらないけれど、40代の私に似合うとは限らないということ。だからといって老け込んだ服装をするのもちょっと違うし……。
「着たい物と似合う物は違う」という現実を理解しながらも、自分の年齢では無理とはじめから興味をなくしてしまうのもよくないですよね。いつまでも自分らしく輝き続けたい、そのためには自分の年齢やスタイルに合うものを認識しながら、一方では流行のファッションも取り入れる“おしゃれのふり幅”を楽しみながら自分流のスタイルを作っていくのが大人の女性だと思います。幾つになっても自分が女性だということを忘れずに色々な意味で自分を老け込ませない努力をすることが自分らしく、若々しくいられるアンチエイジングではないかと思っています。
今から20代に年齢を遡っていくことはできないわけだし、これから先の人生の方にスポットを当てたら、今いる今日が常に一番若い日。そう、毎日が初日。5年前の写真を見て肌にハリがあるな~と思った経験がある人は少なくないと思いますが、きっと5年後には今日の写真を見て同じ事を思うはず。だったら、今、“一番若くてキレイな今日”をなるべく長く続ける努力、若づくりするのではなく、老けさせない努力をしていけばいいのかな?と。

――芯から輝くために
20代の頃は人の評価ばかりを気にしていて、何かあっても人のせいにしがちだったのですが、30代になり、それは間違っていると思うようになりました。人にどう思われるかではなく、自分がどうありたいか、そのためにどんなことをすべきかが大切なのだと。自分がやるべきことをした結果であれば人にどのような評価を受けてもそれはあくまでもその人の意見にすぎないですから。内面から輝くためには人の評価ばかり気にしていては前に進めないのだと気付き、『芯から輝く』という大きなテーマを持てるようになったのです。
最近は舞台やコンサート等の活動が多く、この夏も新宿紀伊國屋ホールで舞台に出演しますが、歌でも芝居でも舞台上に立ち、客席のお客様とエネルギー交換をできることが私にとって最大の歓びであり、大切な居場所だと生きがいを感じています。もちろん、テレビのお仕事も好きですし、今後も色々な活動をしていきたいと思っていますが、お客様と時間・空間を共有し、気持ちを循環させることでステップアップしていけるライブのお仕事は今後も続けていきたいと思っています。いつまでも誰かの”明日への活力になる”表現者として舞台に立ち続けたいですし、私の目標である「生涯発展途上の現役」でいるために、健康も美容も自分のペースでケアしていきたいと思います。
そして将来的には、私がステージに立っている姿を最愛の人と、その人との間に生まれた子どもが客席から見守っている。そんな素敵な環境で歌っていられたらいいなと思います。

取材・執筆:岩原明子(フリーライター)
カメラ:田尻光久


森口博子さん


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鉄拐

プロフィール
森口博子(もりぐち ひろこ)

1968年6月13日生まれ。
1985年機動戦士Zガンダムの主題歌「水の星へ愛をこめて」でデビュー。その後、バラエティ・ドラマ・舞台・ラジオ・CM等幅広く活躍。91年映画「機動戦士ガンダムF91」の主題歌「ETERNAL WIND」がヒット。同年から6年連続紅白歌合戦に出場。2002年『とげぬき音楽隊』での初舞台・初座長公演より精力的に舞台出演をこなし、2007年にはブロードウェイ作品「TITANIC the musical」にてミュージカル初挑戦。2008年にはミュージカル「SHOUT!」に出演。近年ではJazzライブにも挑戦。

オフィシャルサイト

●出演情報
下町ダニーローズ第11回公演 演劇落語『鉄拐』

2009年8月13日~17日新宿紀伊國屋ホール
下町ダニーローズ公式HP

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