アンチエイジングニュース

「アンチエイジングの専門家がナビゲート」(ガイド:熊本悦明

女性型身体として出発し、晴れて男性として世に生まれ出るまで

 

§男性創生物語
 そもそも我々は皆、母親の胎内で始めて“生”を得た時点では、全て“女性型身体”として出発しているのです。それが男性として晴れて世に生まれ出るには、Y染色体が持っている遺伝子の働きで創り上げられる睾丸(精巣)が、男性ホルモンを生産し、そのホルモンの作用力で男性に創り変えられねばならないのです。

 聖書に語られている男女誕生物語は、男性アダムが生まれたあと、神様がそのアダムを眠らせて肋骨を折り、それで女性イヴを創り出したということになっており、それを長い間人々は信じていた訳です。しかし現代生物学の男女物語は、全く逆であり、女から男が作られるという、なんとなく“母なる大地”を言う言葉を思い出させるような話といえますね。

 しかも、その男性ホルモンの男性化現象は、男性型性器を整えるばかりでなく、顔形や骨格、さらには脳の種々の生理機能の隅々に至るまで普くしっかり行われているのです。考え方を変えれば、男性は母親の体内で、引き返せない“性差・男性化の河”を渡るのです。図Aの右上に小さく載せてある絵は、有名なローマ時代の英雄シーザーがルビコン河を渡るとき、“賽は投げられた”と叫んだと言われた時の想像図です、男になるのもそれと同じく、“引き返せない男の対岸”へと勇躍突入の歩みを進めているのです。
 最近よく男性の女性化などという情けない表現を聞きますが、そんなことは、有り得ないのです。男はあくまで男なのです。(だだ、男に成る道程で異常があった場合別ですが、それは追々説明します)

>>>『男をもっと知って欲しい』バックナンバーはこちら

 

筆者の紹介

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熊本 悦明(くまもと よしあき)

日本Men’s Health 医学会理事長
日本臨床男性医学研究所所長
NPO法人アンチエイジングネットワーク副理事長

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