アンチエイジングニュース

「アンチエイジングトーク」Vol.4 女優・美食デザイナー 吉田真希子さん

健康で美しく歳を重ね、自分らしく、素敵な生き方をしたい。そんな生活を実践されている方々の健康や美容の秘訣を伺う「アンチエイジングトーク」。
第4回のゲストは、女優業に加え「食べて美しく」を提唱すべく美食デザイナーとしても活動を開始された吉田真希子さんです。

キレイの基はプラス思考
食べることを基本に考えるアンチエイジング

Vol.4 女優・美食デザイナー 吉田真希子さん

幼い頃から「食」に関する興味が人一倍強く、食べることも料理も大好きという吉田さんは、健康管理やアンチエイジングの基本は「食」にあると考え女優業の傍ら、本格的に料理を学ぶためル・コルドン・ブルーへ入学、ベジフルビューティアドバイザーの資格取得等、食に関する知識を深め、食を通じてエイジレスビューティを提案する「美食デザイナー」としての活動も開始されました。
今回は、吉田真希子さん流”健康”&”美容”の秘訣「食べてキレイを手に入れる方法」について伺います。

――キレイの基本は「食」にあり
20代の頃はどんなに無茶をしても一晩寝れば大丈夫と思っていたのに35歳を越えた頃から「代謝が落ちてきたな、疲れの回復が遅くなって肌にも影響するな」と感じるようになりました。翌日に疲れを引きずってしまう、そんな身体の変化を感じるようになってきたのです。
ただ、私はそれを「年をとってしまった」とマイナスに考えるのでなく、「年を重ねる」と考え、これまでの人生が積み重なって今の自分があると「プラス」に考えるようにしています。代謝が落ちたなら、それを悲しむのではなくこれまでの生活をどのように改善していくか、今の自分の体力で健康や美容を維持するにはどのような生活をすべきなのかと考え、実践するようになったのです。そんな経緯からも健康・美容のために日々の生活の中で気をつけているのは、毎日3食しっかりと食事を摂ることです。仕事柄、栄養のバランスを考えた食事を摂れない時はサプリメントでビタミンやコラーゲンを補給しますが、基本は食事から必要な栄養素を摂るよう心がけています。栄養を考えて食事を取るようになると自分が食べた物がそのまま身体の状態に現れてくることに気付かされました。身体はとても正直なんだな~、だったら食べる物の素材をしっかりと選ぶことで内側からキレイになれるのでは?と、ル・コルドン・ブルーで1年間料理の勉強をしたり、ベジフルビューティアドバイザーの勉強を始める等、健康や美容にプラスになる食事について学ぶことになりました。その経験を生かし、全ての基本は食にあると確信した私は、より多くの人に食べることで健康でキレイになって欲しい、食を通してエイジレスビューティを広めたいと、美食デザイナーという肩書きの下、活動することになったのです。今は、同年代の女性に向けたキレイになるレシピの提案やアンチエイジング等の提案ですが、今後は同世代に限らず、お子さんやペット等家族みんなが美味しく食べて健康でキレイになれる食の提案をしていけたらと思っています。

――減らすのではなく、増やす
私は、特に太る体質ではないのですが、仕事を始めた20代の頃は「痩せている女性=キレイ」といった風潮があり、もっと脚が細ければ、この部分が気になる……と、常にコンプレックスを抱えていました。しかし、食の大切さに気付いてからは、「減らすのではなく、増やす”プラス思考”」に考え方が変わりました。
例えば、食事の量を減らすのではなく、逆に品数を増やす!! 今まで肉や魚を主菜にごはん、味噌汁、副菜といったメニューを食べていたなら、さらに野菜やきのこ類、こんにゃく、豆腐など栄養があって低カロリーの副菜を追加します。それらを食べた後でメインへと箸を進めると自然とお腹が一杯になってきますから、結果的にはメインの摂取量は減ることになりますよね。肉でも油物でも摂らないのではなく、先にある程度お腹を満たしておくことで結果的に食べる量を自然と抑えるというわけです。突然メインをお腹に入れたらそのまま吸収されてしまうものも、先に野菜類が入っていれば油等の吸収率も下がりますから食べる順序に気を配るだけで同じ物を食べても脂肪の吸収率を抑えることができますよね。「ダイエットのために食べられない」といったマイナスイメージではなく、「おかずが増えて満足感が高いのにカロリーが抑えられた」と、ここでもプラス思考になるのです。

――ボディチェックは欠かさず、日々軌道修正を
元来、食べることが大好きな私は、周囲の人から「沢山食べても太らなくていいね」といわれるのですが、どんなに食べても太らないということはありません。やはり、食べたら体重は増えますよね。ですからその分、自分に合った運動をしたり、食べ方に気を配ったりということは日々しているつもりです。
皆さん毎日鏡を見ると思いますが、私は毎日体重を測ることと、鏡の前で全身裸になり、前から後から体型をチェックしています。さらに、身体も顔も自分の手で触って乾燥しているなとか、ちょっとたるんでいるなとかチェックします。それをすることで、日々自分の意識も変わりますし、意識を向けることだけでも身体に変化が現れますから。
このボディチェックは、毎日というのがポイントなのです。代謝が落ちたまま食べ過ぎてしまった状態を長い期間放置しておくと身体がそれに慣れてしまうこともありますし、1kg増えているのと3kg増えているのでは自分が感じる感覚も違ってくると思うのです。1kg増えた時点なら「1kg増えちゃった、少し身体を動かさなくちゃ」と思えるものも、3kgでは「太っちゃった……」と落ち込んでしまって元に戻そうというモチベーションにならずに諦めモードになってしまう。そんなことにならないためにも毎日ボディチェックをして意識を高めることが大切なのです。もちろん、意識するだけでは代謝は上がらないので適度な運動もしています。私は子供の頃からテニスや水泳をしていたのでもともと運動をすることが好きなのですが、今は激しい運動よりも柔らかい運動があっているようで、ヨガやストレッチで毎日身体を動かしています。スタジオに行けない日や、ちょっと食べ過ぎたと思った日には家でもヨガをして身体を動かすことが今では日課になっていて、逆に動かないと違和感がある感じです。
食べない我慢をするのではなく、食べた分だけ運動をプラスしてすぐに元に戻す。ここでもある意味プラス思考で日々軌道修正をしているのです。

――キレイをキープするには自分を好きになること
キレイと一言で言っても、若い時の美しさと年齢を重ねての美しさは違ったものだと思います。10代の頃は、女性は若くて可愛ければいいという世の中の風潮や周囲に作られた可愛らしいイメージで見られる自分と、本来は男っぽくて活発な自分との折り合いが上手くつけられずに女性であることが好きではありませんでした。男性の方がいいな~って(笑)。20代では、内面から出る美しさを持った女性を素敵だなと思えるようになり、30代になってはじめて女って楽しいと思えるようになりました。世の中の女性に対する見方も変わってきましたし、素敵な先輩方をみると40代、50代と今後の人生も楽しめそうだなと。
“キレイになる”って、意識のあり方で変わると思うのです。自分の悪いところばかり見ていてはマイナス思考になってしまいます。キレイになりたいなら自分のことを好きになること、悪いところではなく良いところ、好きなところを見つけてそこに磨きをかけることが大切ですよね。
私は、その年齢で輝く自分なりの美しさと、健康を手に入れることこそがアンチエイジングだと思っていますので、今後は外見だけでなく内側から美しく、年代によって変わる美しさを私なりに手に入れていきたいと思っています。せっかく女性に生まれてきたのだから、「美味しく食べてキレイになる」を実践しながら死ぬまで女性を楽しみたいと思っています。

取材・執筆:岩原明子(フリーライター)
写真:田尻光久


 


TV LIFEブログ「食菜健美」

プロフィール
吉田 真希子(よしだ まきこ)

1969年11月2日生まれ。
1991年~1996年カネボウ「サラ」のイメージキャラクターとして注目を集め、1992年~1993年人気深夜番組「DAISUKI」(NTV系)に出演。以後多くの情報番組やCM・ドラマ等でモデル・女優として幅広く活躍。2008年4月~6月東海テレビ昼の連続ドラマ「花衣夢衣」では主演を務めた。また、芸能活動と並行し、幼少時より興味を持っていた食の世界への見識を高めようと2003年9月 ル・コルドン・ブルーに入学、デュプロムを取得。2007年にはベジフルビューティアドバイザーを取得し、「美食デザイナー」として雑誌やトークイベントを通じて美しくなるための食を提案している。
主な作品に、CM:カネボウ『サラ』『テスティモ』、『バファリン』、『サンウェーブ』、『コスモ石油』他。ドラマ:「味いちもんめ」(テレビ朝日)、「花衣夢衣」(東海テレビ)。
講演:千葉ガス「千葉ガス展・トークショー」、ファンイベント女優/美食デザイナー吉田真希子とLunch&Talk等。

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