アンチエイジングニュース

病院のベッドの質は、入院生活の質を左右する。アンチエイジングネットワークの賛助企業、フェルカージャパンが、機能的であるとともにデザインにもこだわったベッドを開発・販売していると聞き、東京ビッグサイトで7月16日~18日まで開催された、主に医療機関を対象とした展示会「国際モダンホスピタルショウ」(主催 社団法人日本病院会、社団法人日本経営協会)の、フェルカージャパンの展示ブースに行ってきた。

フェルカージャパン

フェルカー社はドイツのヴィッテンで1912年家具メーカーとして創業した。病院・介護施設・家庭向けに電動ベッドを30年以上作り続けてきたメーカーで、今では約30カ国に販路を広げている。病院や介護施設を「ペイシェントホテル」と考え、入院・要介護生活に必要な機能を最大限搭載するとともに、無味乾燥になりがちなデザインが多かった介護用ベッドを、上品なデザインに仕上げていると評価されている。

マイクロスティムレーションシステム展示ブースでは、ベッドの機能を紹介する映像が流されていた。マットレスを支える下部部分には、蝶のような形をしたバタフライスプリングが一面に並ぶ、マイクロスティムレーションシステム(MiS)という構造になっている。
バタフライスプリングの一部分に荷重がかかると、そこが沈み込み、対角側のバタフライスプリングが同時に動く仕組みになっており、呼吸などのわずかな動きでもこのバタフライスプリングのそれぞれが動くため、血流を阻害しにくく床ずれを予防するシステムで、世界特許も取得しているとのことだ。

サイドレールベッド両側には転落を防止するサイドレールが取り付けられている。このサイドレールは、ベッド内に収納できるタイプで、使用時の状況や患者の状態によって使い分けられる。収納することにより、サイドレールを必要としない患者のストレスを軽減し、介護側の作業がスムーズに行われる。またこのサイドレールは、ベッドの中心で別れているセパレートタイプのため、患者がベッドから降りるときの補助にもなる。

サイドレールが上昇しないタイプのベッドでは、背もたれを上昇させた時にサイドレールとベッドマットの間の隙間に、首などを挟んでしまうという事故が起きている。フェルカージャパン社のベッドはサイドレールも背もたれ部と一緒に上昇するため、このような事故リスクを最大限回避する構造となっている。

このような機能を持つとともに、ヘッドボードとフットボードの種類が豊富で、3種類の形と、マホガニー、ナチュラルオーク、ファインチェリーウッドなどのナチュラル素材から、チップボードを使用したモダン素材が用意され、インテリアに合わせて取り換え可能とのことである。

病院や介護施設の、新築やリフォーム時には、ベッドだけでなく部屋の内装から相談に乗ってもらえるとのこと。お問い合わせは下記のフェルカージャパンまで。

≪問い合わせ先≫
フェルカージャパン
東京都港区台場2-3-1 トレードピアお台場10F
TEL  03-5370-5389
http://www.voelker.de
E-mail info_v@voelker.jp

(AAN WEB編集部・松本理恵)

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