アンチエイジングニュース

No.2 温泉を楽しむことは、スパを楽しむこと

みなさん。最近「スパ」っていう言葉をよく耳にしませんか。テレビでも、女性誌などでも盛んに取り上げられるようになってきました。
でも、スパって一体なんでしょう? どんなところ? 何ができるの?
そんな?マークがたくさんあるのでは。

今回から、スパに関する専門雑誌を発行している『スパ&トリートメント』から、スパにまつわるいろいろなお話や施設を紹介していきます。

*** 心と身体をほっこりさせてくれる温泉のチカラ ***

 

岐阜県中津川市・クアリゾート湯舟沢
写真提供:(社)岐阜県観光連盟

寒い冬がやってきました。最近は温暖化の影響もあって、夏は暑く、冬の寒さも昔と比べれば、ゆるくなってきていますが、それでも「冬は寒い」季節です。そんな季節になると「温泉にでも出かけて心も身体もほっこり」なんていう宣伝文句があちらこちらで聞かれるようになります。旅館に泊まって地元の美味しい料理やお酒を味わいながら、温泉でゆったりと……。ついでにその施設にあるスパでひと時のトリートメントを体験し、日ごろの疲れやストレスを思い切り発散する! 最高のリラクセーションですね。

日本人ならだれでも大好きな「温泉」ですが、日本では「温泉法」という法律によって、その種類や規定が細かく決められています。
その条件は、
(1)源泉の温度が25℃以上であること
(2)成分の中に決められた19成分のうち1つ以上が決められた数値に達していること

このいずれかの条件を満たしている「」であれば、温泉と表示できることになっています。

地上に降り注いだ雨は長い年月をかけて地中内部にしみこんで、地下水として溜まっています。また海に囲まれている日本の場合、地面の隆起などによって、海水が地中に取り込まれて溜まっています。これらが温泉の源です。地球の内部には、高温のマグマがあり、100m掘るごとに地下水の温度が2~3℃上昇するといわれていますので、1000m掘ったところにある地下水は25℃以上の「」に温まっているのです。これを最新の技術で地表に組み上げたものも「温泉」なのです。昔は温泉地というと都心から離れた山あいなどで自然に流れ出ているイメージが強かったのですが、現在では都心部でも温泉を楽しむことができるようになっています。

岐阜県高山市・奥飛騨温泉郷
写真提供:(社)岐阜県観光連盟

温泉」というと美容や健康に良いというイメージがあります。これは「温泉」の中に含まれる成分や温度、pH値による働きのためです。例えば、「硫黄」が多く含まれるものなら、慢性皮膚病、慢性婦人病、切り傷、高血圧症、動脈硬化症などの効果があるといわれていますし、「単純泉」でも、神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、関節のこわばり、うちみ、くじき、慢性消化器病、痔疾、冷え性、病後回復期、健康増進などの効能が認められています。

その他にも入浴の方法や温度によっても様々な力を発揮してくれます。そして何より、日常生活を離れ、環境に恵まれた温泉地に行くことで五感が刺激を受け、脳内のホルモンを調節する内分泌系や呼吸、消化といった生命維持活動をつかさどる自律神経のスイッチが入ります。そこで、ストレスを解消し、精神疲労や病気に効果を発揮するのです。

温泉そのものの効果+温泉地に出かけることのリフレッシュ効果+そこで受ける様々なトリートメントやプログラム。これがまさしく現代のスパともいえます。

スパ&トリートメント編集主幹 上野靖

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