アンチエイジングニュース

「第7回日本抗加齢医学会総会が開催される」

日本抗加齢医学会の第7回目の総会が、7月20日(金)、21日(土)、国立京都国際会館で開催された。

今回のテーマは「East meets West」。一昨年、アンチエイジングネットワークの「アンチエイジングセミナー」で講師をされた米井嘉一先生(同志社大学アンチエイジングリサーチセンター教授)を会長に、西洋医学と東洋医学、医科と歯科など、臓器別医学の枠を超えたさまざまな専門領域の医師、医生物学の基礎研究者らが集まり、抗加齢医学(アンチエイジング医学)についての研究発表と議論が交わされた。

大学医学部を中心とした研究グループによる研究成果を、病院・医院で診療に携わる医師や歯科医師らが持ち帰られる場となっている。また、アンチエイジングドックやサプリメント処方などの症例数を多く持つ開業医からの現状報告もあった。

白澤卓二先生(東京都老人総合研究所 老化ゲノムバイオマーカー)らによると、低体温傾向、低インシュリン血症、高DHEA-S血症が長寿の指標であり、それらは、カロリー制限と運動によって目指せる傾向にあるとのことである。健康長寿で知られる日野原重明先生(聖路加国際病院理事長・名誉院長)は、DHEA-Sの値が高いことが示された。

女性の更年期は、女性ホルモンのエストロゲンが消退することにより、のぼせ、ほてり、めまい、動悸、耳鳴り、不安感などの症状が現れることが知られている。相良洋子先生(さがらレディスクリニック)は、更年期はエストロゲン消退による身体的な転換期であるとともに、親の介護や、家庭や職場での役割変化のような社会的転換期であり、さらに、人生の前半が終了し、老いと死を意識せざるを得ない時期が重なる、女性の人生の中でもっとも大きなターニングポイントであり、抑うつ的になるのはむしろ自然なこと。それまでの人生を受け止めて、老年期に向けた新しい生きがいを見つけていくことが重要と説明した。

日本抗加齢医学会総会は、医師や研究者向けであるが、7月22日(日)は、一般の人向けの市民講座が同志社大学・室町キャンパスで行われる。詳細は日本抗加齢医学会のホームページ(http://jaam2007.umin.jp/seminar.html)でご確認いただきたい。

◎第7回日本抗加齢医学会総会 市民講座
参加費 無料
日時 2007年7月22日(日) 13:40~18:00
会場 同志社大学 室町キャンパス 寒梅館 ハーディホール

(AAN WEB編集部・松本理恵)

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