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「バラの香り:嗅げば、記憶力が向上し、美白効果も!」――ハセ博士のヘルシー情報最前線(151)

 バラの花と聞くと、真っ先の思い浮かぶのが真っ赤なバラをくわえ踊る情熱的な女性、そしてその女性に恋をして、バラのトゲに痛い思いをする男です。

 それらは私のバラに対する思いなのですが、最近の研究でバラの香りには、その香りをかいだ人の記憶力を向上させることと、お肌の美白効果もあることが明らかになりました。
 そこで今日は、バラの香りに関するこの2つの研究結果の話題をご紹介しましょう。

(1)バラの香りは、記憶を向上させる。
 これは、独リューベック大学の研究チームが行った調査で、科学専門誌サイエンスに掲載されたものです(2007年2月8日)。
 調査では74人の被験者に、トランプの神経衰弱によく似たゲームを行ってもらいました。
 その際、同時にバラの香りを嗅いでもらい、記憶力への影響を調べたそうです。
 そしてゲーム終了後に、磁気共鳴画像診断(MRI)装置を用いて、睡眠中の脳の働きを分析しました。
 その結果、バラの香りを嗅がなかったグループの正解率は86%だったのに対し、香りを嗅いでゲームをしたグループでは、正解率は97.2%と、明らかにバラの香りを嗅ぐと成績がよくなっていることがわかりました。
 また、MRI装置を使った分析結果も、バラの香りを嗅いだ場合には、記憶をつかさどる海馬部分が活発になっていることが確認されたそうです。

(2)白いバラの香りに美白成分? カネボウが確認。
 白いバラの品種の香りに、肌の黒ずみの原因となるメラニン色素の生成を妨げる成分が含まれていることをカネボウ化粧品の研究者らが見つけ、2007年度の日本薬学会で発表しています。
 数百種のバラの花の香りを分析したところ、フェアビアンカという白い花を咲かせるバラに、新たな成分があることがわかりました。
 次に、この成分をメラニン色素のもとである皮膚細胞に与えたところ、メラニン色素の生成が抑えられたそうです。
 これは、色素の生成にかかわるチロシナーゼという酵素の働きが妨げられるためで、新しい美白成分であると考えられるそうです。

 今後、白いバラ由来のこの成分が、美白を臨む女性の救世主になりそうです。

ハセ博士=薬学博士。国立大薬学部や米国の州立大医学部などで研究や教官歴がある。現在は製薬企業で研究に従事している

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