アンチエイジングニュース

 スイスにあるクリニック・ラ・プレリーがスパとジムを提供している豪華客船ザ・ワールドの日本初寄港を記念して、東京・天王洲アイルのクリスタルヨットクラブで14日、プレスイベントが開催されました。

 まず、スイスから来日したクリニック・ラ・プレリーのマーケティング&PRマネジャーであるヤエル・ブリュゴンさんが施設の概要と歴史を紹介しました。

 クリニック・ラ・プレリーは、スイスにあるレマン湖の湖畔モントルーに位置し、アンチエイジング治療や美容外科、歯科などの医療施設に、スパやエステティック、ジム、レストラン、宿泊施設などを併設した滞在型のクリニックです。昨年は「最優秀ヨーロピアンメディカルスパ」を受賞しました。宿泊ルーム59室に対し約200人のスタッフがサービスにあたっており、その評判を聞きつけて世界中からゲストが集まってくるそうです。

CLPの秘密

 クリニック・ラ・プレリーを有名にしたのが「CLP」という治療です。1931年にポール・ニーハンスによって編み出されたアンチエイジング治療で、甲状腺と副甲状腺除去手術のあと強縮症にかかっていた女性患者に、子牛から抽出した副甲状腺を細かく切って注入したところ、その患者は回復して89歳まで長生きしたという成果から始まった「細胞活性療法」です。

 細胞活性治療で時のローマ法王ピオウス12世を病の床から救ったことから、ポール・ニーハンスとクリニック・ラ・プレリーの名は世界的に有名になりました。チャーリー・チャップリンやマレーネ・デートリッヒ、コンラッド・アデナワウー独首相、サウジアラビアのサウド国王などが訪れたほどのクリニックというから驚きです。

 引き続き、クリニック・ラ・プレリー院長のティエリー・ヴェーリ博士がクリニックで行なわれている治療やビューティープログラムについて説明しました。

 現在のクリニック・ラ・プレリーは、綿密にメディカルチェックを行なったあと、羊の胎児の肝臓から抽出したCLP活性物質を筋肉注射する「細胞活性療法(CLP療法)」のほか、レーザーやボトックス、ヒアルロン酸、メディカルピーリングなどを中心とした美容外科、インプラントを含む歯科などの治療を行なっています。

 ヴェーリ博士によると、CLP療法を実施した患者からは「若いエネルギーが戻ってきた」というコメントが多く、患者の8割はこのクリニックを再び訪れているのだそうです。CLP療法は40歳以上の人にお勧めで、がん細胞を抑える、悪性がん細胞の移転を防ぐ、免疫力を強化して病気になりにくくするなどの効果が望めるのだそうです。

歯とアンチエイジング

 日本人を含むアジア系の人々は歯の手入れが悪いという印象をヴェーリ博士は持っているそうです。

 そういえば日本人は、欧米人に比べて歯石除去など歯のお手入れのために歯科医に通う人がまだまだ少ないようです。年をとっても自分の歯をできるだけ保つことはアンチエイジングをする上でとても大切です。もっと歯のメンテナンスやかみ合わせに対する意識を強く持ちたいものですね。

 ブリュゴンさんとヴェーリ博士によるスライドを使った説明のあと、クリスタルヨットクラブのクリスタルレディ号に乗船し、東京湾に停泊しているザ・ワールドを海上より見ました。ザ・ワールドは海に浮かぶマンションのようでした。(AANウェブ編集部・松本理恵)

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