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納豆のネバネバの効果――ハセ博士のヘルシー情報最前線(79)

 私は納豆が大好きで、炊きたてのごはんに納豆をかけ、味噌汁をすすれば、何とも幸福な気分になります。今回はこの納豆のネバネバに抗アレルギー活性が確認されたというお話です。

 九州大生体防御医学研究所の吉開泰信教授らが、日本食品免疫学会第1回学術大会(JAFI 2005)で報告したものです。

 納豆のネバネバは、水溶性多糖類レバン(β2,6フルクタン)がその本体ですが、このレバンが、免疫反応に関与するTh1/Th2(1型/2型ヘルパーT細胞)のバランスを改善するのだそうです。

 外界から身体を守るには免疫反応は必須ですが、強すぎると自分自身を攻撃するアレルギー反応などを起こしてしまいます。この免疫反応がうまく作用するためには、1型ヘルパーT細胞と2型ヘルパーT細胞のバランスが重要です。

 今回の発表によると、マウスにレバンを経口投与する実験により、レバンがTh2過剰状態を抑制してTh1/Th2バランスを改善すること、さらに免疫反応の初期反応である抗原認識に関与するToll様受容体4(TLR4)が、レバンの認識に関わることが分かったそうです。

 また、外界から入り込んだウイルスなどを貪食するマクロファージから分泌されるTNFα(Tumor Nuclear Factor アルファ)や、IL-12p40(インターロイキン12 p40)の産生を誘導する活性が、レバンの方が納豆菌体や同じネバネバ成分のγポリグルタミン酸(γPGA)に比べて強かったそうです。

 今回のマウスを用いた経口投与試験で効果が認められたレバン量をヒトに換算すると、およそ1日1パック(50グラム程度)で効果が期待できるということです。

 皆様、納豆は我が国の誇る栄養食品です。ぜひお召し上がりください。

ハセ博士=薬学博士。国立大学薬学部や米国の州立大学医学部などで研究・教官歴がある。現在、製薬企業で研究に従事している

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