アンチエイジングニュース

更年期症状の緩和に有効――ハセ博士のヘルシー情報最前線(69)

 テアニンは緑茶に含まれるアミノ酸の一種であり、興奮を鎮め緊張を和らげる働きがあるため、人気のサプリメントとなっています。また、このリラクゼーション(リラックス)効果に加えて、脳神経細胞の保護作用や抗がん剤の作用増強なども報告されています。

 さて、今回は、このテアニンが女性の更年期障害の緩和に有効であることが確認できたというニュースです。

 日本の企業が米国で2年にわたって行なった試験結果を報告したもので、1日200ミリグラムのテアニン摂取が、ストレス軽減とともに更年期症状緩和に有効であると発表しています。

 今回の調査対象は、米メイン州バンゴール地区在住の35歳から60歳の米国女性で、投与期間は3ヵ月だったそうです。

 ストレスを軽減する効果については、プラセボ偽薬群32人、テアニン摂取群26人について行ないました。また、更年期症状に対する効果は、プラセボ偽薬群16人、テアニン摂取群13人だそうです。

 その結果、ストレスも更年期症状もいずれにおいても軽減効果が認められ、テアニンが精神的症状および身体的症状の両方に有効であることが明らかになったそうです。

 ところで今回の報告は、以前、静岡県立大と同社が行なった、女性の月経前症候群(PMS)に対するテアニンの効果を確認したものです。

 その時の結果は、排卵日から月経3日までの間、テアニンを毎日200ミリグラム服用してもらい、PMS重症度の改善を調べたところ、プラセボ偽薬を服用した時に比べて症状が半分に低下するというものでした。しかし、その時は試験対象となった女性数が少なかった(7人)のですが、より多くの人を対象にした今回の結果も同様であることが確認されたわけです。

 日本で大量生産法が確立されたこともあり、テアニンの機能性研究は日本が世界をリードしています。日本発のサプリメントが世界の人々の健康に役立つことが期待されますね。

ハセ博士=薬学博士。国立大学薬学部や米国の州立大学医学部などで研究・教官歴がある。現在、製薬企業で研究に従事している

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