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セックス、クロスワードパズル、ランニング――ハセ博士のヘルシー情報最前線(61)

セックスやクロスワードパズル、ランニングなどの活動が脳細胞の活性化に有効であると、オーストラリアの研究者がオーストラリア・ラジオで述べていましたので、その話題をお送りします。

 これはクイーンアイランド大学脳研究所のPerry Bartlett博士が述べたもので、このような精神的な活動や肉体的な活動が脳内の神経細胞を活性化して、アルツハイマー痴呆やパーキンソン病などの進展を抑えたり、症状の改善に役立つということです。

 研究によると、長距離のランニングやクロスワードパズルを行なうと、プロラクチンと呼ばれるホルモン分泌が盛んになり、脳内の細胞を活性化することが分かったそうです。このプロラクチンはセックスにも関係しており、神経細胞の活性化を行なうためには肉体的な楽しみも重要だとしています。

 ところで、このプロラクチン(Prolactin)は脳下垂体から分泌されるホルモンの1つで、その言葉の由来となった「ラクト」は乳のことで、乳腺を発達させて乳汁分泌を盛んにする作用があります。

 また、愛情ホルモンの1つで、例えば日ごろは重いものを持てないのに自分の赤ちゃんだと思うと同じ重さでも軽々と運べたりする、母性行動の源を司るものだという人もいます。

 しかしその一方で、このプロラクチンが過剰に分泌されるようになると、卵巣での排卵が抑えられてしまい、その結果生理が止まってしまう場合があります。このような場合には、生理が止まるだけでなく、子供を出産したことがないのにお乳が出てくることもあるようです。

 このような副作用もありますので、過剰なプロラクチンは問題がありそうですが、博士が述べているような自然な形でのプロラクチン分泌を盛んにすると、脳細胞の活性化につながるのかもしれませんね。

ハセ博士=薬学博士。国立大学薬学部や米国の州立大学医学部などで研究・教官歴がある。現在、製薬企業で研究に従事している

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