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ハセ博士のヘルシー情報最前線(23):茶髪・白髪染用ヘアカラーはがんを起こす?

 

 茶髪は若い女性の間では当たり前で、茶髪でない人を探す方が難しいほどです。もちろん若い人だけでなく、白髪が混じり始めた人からかなりの高齢の方まで広く使われています。

 国内のデータは分かりませんが、ヨーロッパおよび北アメリカでは40歳以上の女性の3分の1が、また男性の10パーセントが何らかのヘアカラーをしているということです。

 ところが、このヘアカラーには、がんの原因となるDNA変異を起こす芳香族アミンが多かれ少なかれ入っており、そのためヘアカラーをする人はがんのリスクが高いのではないかとの議論が以前からあります。

 特に、ヨーロッパ安全委員会が「ヘアカラーの使用ががんの発生に関係があるのではないか」と発表して以来、大問題となっています。

 しかし、今回スペインのSantiago de Compostela大学の研究者らが、通常のヘアカラーの使用は乳がんや膀胱がんの危険率を高めることはないと報告していますので、今日はその話題をお送りします。

 これは、今まで報告された11ヵ国79の研究論文を調べた結果分かったもので、米国医学協会誌(American Medical association, 2005, May 25)に報告されたものです。

 その報告によりますと、分析結果が得られなかった毛染め剤もあるものの、「毛染め剤の使用者に、発がんの危険性が増えることはない」とされています。

 また、白血病や骨髄腫のような血液のがんに対しては、その危険率は+/-のボーダーライン上にあるのですが、多くの人が気にしているようながんの発生にはあまり影響していないということです。

 しかしこの研究は、通常の髪染めをしている人についてのもので、もっと長期間大量にヘアカラーガスなどにさらされる美容師さんにがんの危険率が多いことも考えられます。

 また、ほかの研究者によると、この研究結果はがん発生の危険性を低く見積もっているのではないかなどの反論もあるようです。

 私の娘も茶髪染めをしているようですので、今後の研究結果が気になります。

ハセ博士=薬学博士。国立大学薬学部や米国の州立大学医学部などで研究・教官歴がある。現在、製薬企業で研究に従事している

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