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ハセ博士のヘルシー情報最前線(18):前立腺がんや抜け毛を予防するのは

 ご存知のように、大豆には女性ホルモン様の作用をもつ大豆イソフラボン類が含まれており、女性の更年期障害の症状や閉経後に生じる生活習慣病の予防に効果が期待されています。

 今回、大豆イソフラボンの一種であるEqual(エクオール)という成分が、女性の更年期障害の改善だけでなく、男性特有の前立腺がんや頭髪のはげ予防、にきびなどにも効果が期待できることが報告されました。

 これは、コロラド州立大学とブリガムヤング大学、シンシナティ子供病院などの研究によって明らかになったもので、Journal Biology of Reproduction誌に報告されているものです。

 報告によると、前立腺がんやはげの発生に関係しているジヒドロテストステロン(DHT)の合成をEquolが強力に阻害することが証明されたということです。

 このEquolは、シンシナティ子供病院メディカル・センターのKenneth Setchell氏により20年前に人体内にも存在することが世界で初めて見出されたものです。

 男性ホルモンであるDHTの活性を阻害すれば、前立腺ガンやほかの男性ホルモンに関連した疾病の治療薬となり得るとして注目されていますが、このEqua(エクオール)lがその有力な候補となる可能性があるわけです。

 ただし、今回の研究はラットを用いた実験ですので、人にも当てはまるかどうかは明らかではありません。

 しかし、大豆イソフラボンの安全性は定評がありますので、薬として非常に期待できるものだそうです。

 我々日本人になじみ深い大豆のイソフラボンですので、今後の研究に期待しましょう。

ハセ博士=薬学博士。国立大学薬学部や米国の州立大学医学部などで研究・教官歴がある。現在、製薬企業で研究に従事している

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