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ドクター皆川のダイエット道(1):うわさのダイエットの落とし穴

 30キロの減量に成功した医師が、自ら実践して見つけたノウハウや医学的見解を伝授する。

 一所懸命に低インスリンダイエットに励んでおられる方がいらっしゃるかと思います。何を隠そう、私も以前やっておりました。

 でも、その頃は、こんな落とし穴があったなんて知らずにやっていました。

 低インスリンダイエットは、グライセミックインデックス(GI値)に注目し、この値が、なるべく低い食材を選んで食べることで、やせられるという考え方に立つものですね。

 しかし、このGI値というのがくせ者で、調理の仕方や一緒に摂取する食物の種類などによって変化する、という問題があるのです。

 知ってましたか?

 例えば、スパゲティとジャガイモとではジャガイモの方がGI値は高いのですが、それぞれの食品にタンパク質を含んだ肉などの食品を加えると、GI値は変わってきます。

 ジャガイモにタンパク質を加えた食事では血糖の上昇反応が減り(すなわちGI値が低下し)、さらに脂肪を加えると、この血糖上昇反応は一層減った(さらにGI値は低下)という、実験があります。

 一方、スパゲティはタンパク質や脂肪を加えても血糖上昇反応に変化が見られなかったということです。

 このように、単品ではGI値の高い食材でも、ほかの食品を組み合わせて摂取することで、GI値が低くなる場合もあるのです。

 また、その逆もあります。アイスクリームはGI値だけ見ると低いから、たくさん食べても安心、などと思うのは大間違いです。

 これには、私もいっぱい食わされました。いや、いっぱい食べました。


皆川俊一=東京の西の方にある診療所の院長。日本整形外科学会専門医、日本整形外科学会認定スポーツ医、日本整形外科学会認定リウマチ医


現在のドクター皆川(写真上)
ダイエット前のドクター皆川(写真下)

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