アンチエイジングニュース

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大人の男女のつきあい

アンチエイジング・ネットワークのモットーとして「幾つになっても男と女」を掲げている。
決して「失楽園」を推奨しているわけではないが、ではどういう風に捉えたらいいか切り口を探したところ、自分自身の経験からいうと、「いくつになっても男であり女である」つまり異性を意識することに帰着するのではと思うようになった。
ただその場合難しいのは、欧米人特にアメリカの場合は日本と人付き合いの習慣が違うことだ。欧米の場合は人と付き合う場合、まず人間同士の付き合いがある。エレベーターボーイも大統領も関係なく、同じ人間だという感覚、宗教も関係あるかもしれない。つまり神のもとでは、人間はみな平等だという考えなのだろう。
その上で、男の子と女の子は初めから違う、つまり異性として意識するようにと、子供の頃から育てられている感じがする。
日本では人である前にまず肩書きがある。男の場合、名刺がなければ存在しないように扱われる。名刺があってそれで初めて、どういう人間なのかという話になる。
そして男女を意識しない、あえて意識しないよう振る舞う。ちょうど歌舞伎の黒子のように、男・女であっても、男・女をあえて意識をしない存在として付き合うのではないか。
男と女を意識するひとつのきっかけとしてはオシャレがある。これは女性の場合は問題ない。しかし、40年ぐらい前まで通用していた「男は黙って」は、もうこれからは通用しないであろう。女性のオシャレを褒め、自分も少しくらいオシャレ心を持つようにと声を大にして叫びたい、無精者の僕にそう言う資格はないのは重々承知で。
考えてみると伊達政宗、戦国時代は鎧冑にしても男の方がオシャレだった。
いわゆるオシャレを意味する「伊達」というのは伊達正宗からきている。
もっと遡ってシェイクスピアの時代には「ロミオとジュリエット」にも出ていたが、男はタイツの分かれ目にまた袋というのが付いていた。ペニスを誇示するためである。また袋に詰め物をする者も現れ、詰め物禁止令も出たそうだ。また袋の中身が謀反を起こしたと言ってそう騒ぐことはないだろう、と浮気の言い訳をしたセリフもある。
ついでに女性の場合は、ブラジャーに詰め物をするが、英語の俗語ではフォールツィという。まがいものという訳か。

オシャレついでにチョイ悪男について。


チョイ悪男の条件は?
チョイ悪女の一人がこう言った。
①仕事ができる男で、女性関係は華やか
②適度な距離を保って、際どくなるとすり抜ける
③チョイ悪は思いやりがあるが、本悪は自己中心。
つまり気配りである。
昔ラブストーリーという映画が評判を呼んだ。この中で、英語でケアという言葉が繰り返し出てくる。
大切なことは、相手をケアすることだ。
自分の経験で言えば、アメリカで結婚した時は貧乏生活で、茶碗もセットで持っていなくて、気に入ったものを1つずつ買っていたので、全部バラバラだった。
そして朝、配偶者にコーヒーを入れる時(ちなみの僕のできる料理はこれだけであるが)、どのカップで入れたら喜ぶか、考えるだけでチョット胸が熱くなる。何を結婚生活の喜びと感じるか。イベントや大きな出来事よりも、日常のちょっとしたケアが幸せを持ってくるのだと感じたものである。
アメリカで結婚した時、ボスの一人から、「結婚生活を保つための秘訣はかならず1日一回は奥さんをハグすること」と言われた。確かにスキンシップはなりよりも効果的だ。またやばいことがあっても、ハグすればふにゃふにゃとごまかしがきくのも会得した。アメリカ人、ヨーロッパ人は挨拶として、ハグをする。ハグをすれば心も開け、また心を開かねばハグはできない。
動物でもしている。
ただその場合文化や習慣の違いがあるので、むやみやたらに強要すると、セクハラにもなるので要注意。

 

>>>『WHY?Anti-Ageing』バックナンバーはこちら

Dr.SHIOYA2 塩谷 信幸(しおや・のぶゆき)
アンチエイジングネットワーク理事長、北里大学名誉教授、
ウィメンズヘルスクリニック東京名誉院長、創傷治癒センター理事長

現在、北里研究所病院美容医学センター、医療法人社団ウェルエイジングAACクリニック銀座において診療・研究に従事しているほか、日本形成外科学会名誉会員、日本美容外科学会名誉会員として形成外科、美容外科の発展に尽力するかたわら特定非営利活動法人 アンチエイジングネットワーク理事長、日本抗加齢医学会顧問としてアンチエイジングの啓蒙活動を行っている。

【著書】
一年で一歳若返る/アンチエイジングのすすめ(幻冬舎)
美容外科の真実/メスで心は癒せるか?(講談社)
40代からの/頭と体を若返らせる/33の知恵(三笠書房)
「お若いですね」と言わせよう。(ゴルフダイジェスト)
など
ブログ『アンチエイジングブログ!』更新中

 

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