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平均寿命の男女差

現在世界の文明国ではおしなべて平均寿命は80歳だが、女性が85、6歳男性が77、8歳というところだ。
つまり男性のほうが女性より6、7歳早死にする。
また、老人ホームでも旦那が死ぬと奥さんは長生きをして、奥さんが死ぬと旦那もすぐに死んでしまうという統計もある。
この男女の平均寿命の差はどうして起こるかよく議論になるが、原因として以下のことが影響しているのではないかという説がある。


①ホルモンの働き
②女性は月経、妊娠等でストレス耐性が出来る
③最近生物学者が言い始めたY染色体に欠陥があるという説
そのため男性は身体の作りが雑である。
なぜならば男性は一生のうちで何億人でも子供を作ろうと思えば作れるが、女性の場合には、一生のうちで、産めるのはせいぜい10人くらい。そしてそれを育てなくていけない
つまり極端な話、男性は世界中に一人いれば間に合うけれど、女性は数が必要で、X染色体でしっかり作られる、と生物学者が真面目に言っている。

 

ライフサイクルの問題

前述したように生物と違って人間というのは、繁殖期過ぎてからの人生が長くなったので、それをどう活かすかということが「老年学」として向き合うようになり、ライフサイクルという言葉が使われるようになった。
最初に言いだしたのはフロイトの弟子の精分析のユングである。
そしてレビンソンは人生を4、50を境に午前午後という分け方をしていた。
動物の場合は午前だけで終わってしまうが、人間の場合は午後になって繁殖期を過ぎてから第二の人生が始まるという考えだ。
その切り替えが必要だと強調している。
また、フロムはその第二の人生で大事なのが、よりよく生きるということだという。
どちらかというと、午前の第一の人生では女性なら子供の世話に追われ、男性は家族を支えるための仕事に忙しく、どちらも自分自身の生活は犠牲になる。
それが午後の第二の人生では、やっと自分のために、よりよく生きるということに手が回るということ。
だから彼も言う、午前中をひっぱっているとダメ。午後には午後のライフスタイルがある、どこまで意識して変えるかという認識が必要。
実際にホルモンも関係する。
女性の場合は、エストロゲンが急に減少し、はっきりと更年期障害という形ででるからある意味、意識しやすい。
しかし男性の場合には、テストステロンはダラダラと減っていくので意識されないことが多いが、男性にもやはり更年期はある。女性と違い、うつの症状がでることが多いと言われている。
ただその代り男性の場合は通常、定年制というものがあるので区切りやすいと言える。
いかに午後のライフサイクルを、価値観を、自分で生み出していくかが大事である。
だが会社人間の場合、「わりなき恋」の相手の男もそうだが、日本株式会社の人間は現役時代は家庭に帰っても、鎧が脱げない。
奥さんの方は全くそれと関係なく、主婦としての勤めのほかに、人との付き合いがある。女子会みたいなものでもいいが、自分の城が築かれている。そこに、定年になって旦那が帰ってきて、鎧カブトを取ってみると、何も役に立たない、子供達との間にも居場所がない。
そして「旦那がいつもいるための症候群」とかが話題になる。これをどうするかが、ここからの課題であろう。
ちなみに午前・午後の人生を別の言い方で生物的存在、文化的存在という人もいる。つまり、いかに文化的存在の価値を認めて育てるかがこれからの課題と言える。

 

>>>『WHY?Anti-Ageing』バックナンバーはこちら

Dr.SHIOYA2 塩谷 信幸(しおや・のぶゆき)
アンチエイジングネットワーク理事長、北里大学名誉教授、
AACクリニック銀座名誉院長、創傷治癒センター理事長

現在、北里研究所病院美容医学センター、医療法人社団ウェルエイジングAACクリニック銀座において診療・研究に従事しているほか、日本形成外科学会名誉会員、日本美容外科学会名誉会員として形成外科、美容外科の発展に尽力するかたわら特定非営利活動法人 アンチエイジングネットワーク理事長、日本抗加齢医学会顧問としてアンチエイジングの啓蒙活動を行っている。

【著書】
一年で一歳若返る/アンチエイジングのすすめ(幻冬舎)
美容外科の真実/メスで心は癒せるか?(講談社)
40代からの/頭と体を若返らせる/33の知恵(三笠書房)
「お若いですね」と言わせよう。(ゴルフダイジェスト)
など
ブログ『アンチエイジングブログ!』更新中

 

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