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なぜペアか?

そもそもなんで男と女はペアになるのか、ここでもWHYを突き詰めると、
まず神がそう創られたという逃げである。
神がどうペアを創ったかということは、ユダヤ教、キリスト教の場合は旧約聖書に記述されている。
創世記によれば、アダムが最初に土から創られた。だが一人でいるのは良くない、寂しかろうと、神様は、今度はアダムのあばら骨からイブを創られた。


このあばら骨から女が創られたということから、アメリカ人にはこんなパーティジョークが生まれた。
まだ二人が楽園で楽しく暮らしている時の話である。
「仕事だと言ってアダムの帰りが遅くなることが多くなった。そんなある晩、グテングテンになってアダムが酔っぱらって帰ってきて、ドテンと寝入ってしまった。
その時、イブはそっと近づいて、アダムのあばら骨を数え始めた
そして一本も減っていないから安心したという。」
つまり他に女を作っていなかったということだ。
日本の神話の世界では、最初にイザナミとイザナギがいて、二人が出会ってまぐわうことから始まる。木か柱の向こう側にまわって、お互い出会ってまぐわうのだが、最初に声をかけたのはイザナミの方(ほう)。
女が先に声をかけた為、出来損ないの赤ん坊が生まれてしまった。そのため、もう一度やり直して、無事生まれた子供が日本の国とされている。
日本の神話の場合ではあくまで生殖というか、子孫を創るために男と女があった。そしてセックスから国が誕生するというくらい、日本の文化は性に対して大らかであった。
そこでいつの時点からか「結婚制度」という縛りが生まれたのである
非常に象徴的なのは伊勢の夫婦岩である。夫婦の岩がしめ縄で繋がっている。つまり縄で縛られている。
結婚というものは、ある程度縛り、呪縛ということなのか。
宗教の影響が薄れてきても、社会的規範として結婚制度は続いてきた。それも今は崩れかけているが、今後どのような方向に進むのだろうか。
動物たちでも「一夫一婦」を守る種族があるという。生物でも本能的にそれを必要と感じているということだろうか?
前章で引用したプラトンの「饗宴」の中で、参加者の一人が人間の男女の起源についてこう述べている。
そもそも神様が人間を作られた時、男女は背中合わせに一体となっていた。そして一つの塊としてゴロゴロと移動した。
この男女はアンドロギュノスと呼ばれていた。
だが、そのアンドロギュノスたちが勝手に動き始めたので、神は罰として男と女を切り裂き、背中を縫い合わせ、頭を回転して別々のものとした。
これはちょうど割り符のようなもので、片割れ同士はお互いを探し求め、首尾よく割り符どうしが巡り会えばめでたし、めでたしとなる。
だがどうも最近は、勘違いした割り符同士がくっついて、悲劇を生むことが多いようだ。

 

>>>『WHY?Anti-Ageing』バックナンバーはこちら

Dr.SHIOYA2 塩谷 信幸(しおや・のぶゆき)
アンチエイジングネットワーク理事長、北里大学名誉教授、
ウィメンズヘルスクリニック東京名誉院長、創傷治癒センター理事長

現在、北里研究所病院美容医学センター、医療法人社団ウェルエイジングAACクリニック銀座において診療・研究に従事しているほか、日本形成外科学会名誉会員、日本美容外科学会名誉会員として形成外科、美容外科の発展に尽力するかたわら特定非営利活動法人 アンチエイジングネットワーク理事長、日本抗加齢医学会顧問としてアンチエイジングの啓蒙活動を行っている。

【著書】
一年で一歳若返る/アンチエイジングのすすめ(幻冬舎)
美容外科の真実/メスで心は癒せるか?(講談社)
40代からの/頭と体を若返らせる/33の知恵(三笠書房)
「お若いですね」と言わせよう。(ゴルフダイジェスト)
など
ブログ『アンチエイジングブログ!』更新中

 

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