アンチエイジングニュース

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政治家や芸術家の場合に容姿は関係あるか。

アメリカでこういう研究もある。
ピアニストに関して、外見的魅力と演奏のパフォーマンスの評価と関係を調べたところ、ピアニストが女性の場合だと外見的な魅力が低ければ、パフォーマンスの評価も低い。逆に高ければ、パフォーマンスも評価されるという。

ただ、男性の場合には逆になるそうだ。
ヴァイオリニストだが、アンネ=ゾフィー・ムターのブームが起きたのも、やはりルックスが助けになったことは間違いなかろう。
見た目の問題は、やはり政治家でもあると思う。亀井静香は常々「俺は顔で損している」と言っていた。確かに阿部晋三と比べた場合、中身からみると安倍晋三の方が酷い。例えば、福島を隠蔽して原発のセールスマンになり、憲法を改正して、日本を軍事国家に持っていこうとしたりしているのだが、この顔だから通ってしまう。

 

美容外科の功罪

最近は変わってきたが、「美容外科」というものに対して、これまではいろいろな形の「ためらい」があった。
まず古い儒教の考えかもしれないが“身体髪膚これ父母に受く。あえて毀傷せざるは孝の始めなり”という、手術そのものの批判。
そして「疚しさ」、「胡散臭さ」、「形よりも心」、「危険?失敗?」と諸々のためらいが湧き出てくる。
「疚しさ」「胡散臭さ」というのは、女性誌の最後の1/3ページぐらいに並んでいる様々な広告に見られる。どうやらエステ街道と呼ばれているらしいのだが、その中に美容外科が入っているのである。“痛くない”とか“全く危険はない”とか、“その日からすぐ仕事に戻れる”とか、これだけ見ても胡散臭い感じがするのではなかろうか。

それから「形より心」という縛り。
僕自身、美容外科に関わるようになった時には、随分躊躇があった。というのは、医学界の偏見も強く、また大学病院という縛りもあり色々迷ったものである。そこでこういう割り切り方をしてみた。もし僕が魔法使いだったとして、魔法の杖でパッと叩けばすぐ美女に変身することが出来たとしたら、そうすることに何の躊躇もないと思うのである。

そうすると魔法使いと美容外科医、その違いは何だろうか? まず、痛い。我々の所に来る患者が、聞かなくても一番気にしていることは、痛いかどうかである。それからもちろん、危険が伴うか否か。そして傷跡が残るか、思い通りにいくのかどうかなどである。これらのことを、常に患者は気にしている。要するに、我々の美容外科は不完全なわけだ。ならばこれが完全に出来れば…つまり痛みもなく、危険性もなく、傷跡も残らない。それで望み通りに跡形もなく変えられるのならばいいのだろう。しかし、美容整形が医療行為である以上、注射一本で医療事故が起こることもあり、危険性をゼロには決して出来ない。だが、そうだとしても、我々の抱える課題として、その危険性を限りなくゼロに近づけていかねばならない。 それから効果については、患者が希望する方向に持って行くという努力が必要になる。 つまり、安全性と満足を限りなく追求することが、我々の務めということになるのではないか。

 

>>>『WHY?Anti-Ageing』バックナンバーはこちら

Dr.SHIOYA2 塩谷 信幸(しおや・のぶゆき)
アンチエイジングネットワーク理事長、北里大学名誉教授、
ウィメンズヘルスクリニック東京名誉院長、創傷治癒センター理事長

現在、北里研究所病院美容医学センター、医療法人社団ウェルエイジングAACクリニック銀座において診療・研究に従事しているほか、日本形成外科学会名誉会員、日本美容外科学会名誉会員として形成外科、美容外科の発展に尽力するかたわら特定非営利活動法人 アンチエイジングネットワーク理事長、日本抗加齢医学会顧問としてアンチエイジングの啓蒙活動を行っている。

【著書】
一年で一歳若返る/アンチエイジングのすすめ(幻冬舎)
美容外科の真実/メスで心は癒せるか?(講談社)
40代からの/頭と体を若返らせる/33の知恵(三笠書房)
「お若いですね」と言わせよう。(ゴルフダイジェスト)
など
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