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美人は得するか?

塩谷塾では毎回受講者にこの設問をするが、必ず「圧倒的に美人は得」という回答が返ってくる。
美人は本当に得をするのかを、美人に関する「都市伝説」から検証してみよう。

 

性格が良い?

社会心理学者の研究によって明らかになり始めているが、ルックスが良いから性格が良いということはなさそうだ。もちろん何れかの才能の有無も直接は関係ない。ただ美人だとそのように見られることも確かである。よく天使の頭の後ろに後光が描かれるが、これをハローと言い、たまたま容貌が良いと性格が良いのではないか、才能もあるのではないかと周りが思い込んでしまうことを、ハロー効果と言う。

褒められると、本人は自信を持って期待に答えようとし、それが上昇のスパイラルを生み出していくということは十分考えられる。これこそ不条理で、ただでさえ美人であれば性格も良く、才能もあるように思えてしまうという不平等に、さらに拍車をかけていると言うのが、フェミニストの言い分である。
成績なんかもさっき前述したように、主観的な評価に関してはどうしても容姿が影響してしまう。

このような報告もある。

アメリカの裁判においては、陪審員による判決の時に、やはり容姿が非常に影響してしまうということ。また、美貌を備えた伴侶は男性の価値を上げるので、トロフィーワイフという言われ方をし、周りへ見せつけるために連れて歩かれるような存在であること。 やはり容貌は一番分かり易い指標なため、どうしてもそれに捕らわれてしまうということのようだ。

マイナス面はないのか?

アメリカではよくマリリン・モンローが例に挙げられる。モンローを美女の代表として挙げて然るべきかはわからないが、テネシー・ウィリアムズの戯曲「欲望という名の電車」というものを聞いたことがあるだろうか。実はこの作品は同名映画化しており、当初映画の主役はモンローになるはずだった。しかし、あまりにも美人でその汚れた役柄に適さないと判断され、外されたそうである。ただ、その代わりに選ばれたのがビビアン・リーというのはちょっと納得がいかない。彼女の方がもっと美人じゃないかと僕には思えるので。

モンローの例の他にも、美女は虚栄心が強いのではないかとか、逆に美人であるがゆえに近寄り難いと思われることもあるようで、一概に美人が得だとも言い切れないのかもしれない。
しかし、僕が言っているのはあくまで全て男性側からの見方である。あえてデメリットと言うと、こういう問題もありますよと言っているだけだ。
ちなみに、美人すぎて映画の主役を外されたと言われるモンローだが、その性格に関して言えば、思慮に欠けたおめでたい女性で、それによりバストの大きさと脳の大きさは反比例するという思いがアメリカの社会では持たれるようになったと言われている。

 

>>>『WHY?Anti-Ageing』バックナンバーはこちら

Dr.SHIOYA2 塩谷 信幸(しおや・のぶゆき)
アンチエイジングネットワーク理事長、北里大学名誉教授、
ウィメンズヘルスクリニック東京名誉院長、創傷治癒センター理事長

現在、北里研究所病院美容医学センター、医療法人社団ウェルエイジングAACクリニック銀座において診療・研究に従事しているほか、日本形成外科学会名誉会員、日本美容外科学会名誉会員として形成外科、美容外科の発展に尽力するかたわら特定非営利活動法人 アンチエイジングネットワーク理事長、日本抗加齢医学会顧問としてアンチエイジングの啓蒙活動を行っている。

【著書】
一年で一歳若返る/アンチエイジングのすすめ(幻冬舎)
美容外科の真実/メスで心は癒せるか?(講談社)
40代からの/頭と体を若返らせる/33の知恵(三笠書房)
「お若いですね」と言わせよう。(ゴルフダイジェスト)
など
ブログ『アンチエイジングブログ!』更新中

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