アンチエイジングニュース

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体型

りりこはスタイルが良くバランス抜群であったが、スタイルに関しては「バストとヒッチハイクの成功率」という面白い実験がある。

一人の女性にブラジャーのカップをA,B,C,Dと変えてヒッチハイクを試みさせる。
対象となるドライバーは男も女も約500人ずつ。
ドライバーが女性の場合には、ヒッチハイクの成功率はブラジャーのサイズには影響なかったが、男性の場合には、A,B,Cとカップサイズが上がるほどヒッチハイクの成功率が高い結果となった。ただDで少し下がることが気になったが。

ちなみに、マリリン・モンローは若い頃、1サイズ下のセーターで胸を強調して売り出したと言われているが、ウエスト・ヒップ比はアメリカで理想的とされている0.7なのである。
ミロのヴィーナスは0.76である。

玉の輿

りりこの究極の目的は、「玉の輿」にあった。
「玉の輿」については、最近では心理学的な研究も多く発表されている。僕が調べた中では9割がアメリカの研究で、そこに多少ヨーロッパも入り込んでくる。そして、日本でもここ数年で研究が進んでいるようだ。
アメリカでは細かい事は別として、「玉の輿」というと金持ちや社会的地位の高い男と結婚できたということを意味するようだ。代表例としては、ジャクリーン・ケネディとアリストテレス・オナシスの結婚や、古くはグレース・ケリーがモナコ公国大公であったレーニエ3世に請われたというものがある。

やはり容姿が優れていると、玉の輿に乗る確率は高い。
ある程度同じような条件で日本の場合を調べると、玉の輿に乗った女性の場合、金持ちかどうかではなく知性と勤勉を重視して結婚に至ったという統計が出ている。これを救いと考えるかどうか・・・

 

我々は男女問わず、常に何時の時点でも値踏みされており、今問題としている結婚市場は、その典型的なものと言える。
しかも結婚市場での値踏みほど、商品価値の男と女の差がこれほどはっきり出るものはない。
最近お見合いという習慣は廃れてきたようだが、我々の頃の結婚と言えば、お見合いが9割だった。子供の頃に菊池寛の小説「恋愛結婚制度」とか何かをみて、叔母さんに“恋愛結婚というのは何?”と聞いたら、いきなり目を吊り上げて、“そんないかがわしい事は我々の家族にはありません!”と説明の前に言われたことがある。つまり、まともな結婚はお見合いでなければならなかった。
お見合いというのは、まず2通の書類審査がある。片方は写真であり、もう片方は釣書と呼ばれ、履歴が記載されているものである。ちなみに霞ヶ関の省庁の人事課において、人事課長の仕事というのは、机の引き出しに入れている数多くの女性のお見合い写真を、適当に“お前これどうだ?”と勧めることである。その場合に男性が見るのは写真だけであり、反して女性が見るのは釣書の学歴と職歴だけである。

男の商品価値としての学歴は放っておいても一生変化することがないが、女性の商品価値としての容姿は加齢とともに衰える。
つまり、ここでも市場原理の世界は、その条件が男女では180度違うと言える。
もっとも、学歴にこだわる男というのは、「鉄の処女」に閉じ込められているようで、気の毒な気もするが。

 

>>>『WHY?Anti-Ageing』バックナンバーはこちら

Dr.SHIOYA2 塩谷 信幸(しおや・のぶゆき)
アンチエイジングネットワーク理事長、北里大学名誉教授、
医療法人社団ウェルエイジング名誉院長、創傷治癒センター理事長

現在、北里研究所病院美容医学センター、医療法人社団ウェルエイジングにおいて診療・研究に従事しているほか、日本形成外科学会名誉会員、日本美容外科学会名誉会員として形成外科、美容外科の発展に尽力するかたわら特定非営利活動法人 アンチエイジングネットワーク理事長、日本抗加齢医学会顧問としてアンチエイジングの啓蒙活動を行っている。

【著書】
一年で一歳若返る/アンチエイジングのすすめ(幻冬舎)
美容外科の真実/メスで心は癒せるか?(講談社)
40代からの/頭と体を若返らせる/33の知恵(三笠書房)
「お若いですね」と言わせよう。(ゴルフダイジェスト)
など
ブログ『アンチエイジングブログ!』更新中

 

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