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見た目のアンチエイジング

ところで、皮膚の老化もその原因は全身の老化にあるとすれば、皮膚の老化は外から把握できる全身の老化の指標にもなる。
北欧での最近の研究で分かったのは、一卵性双生児を比較調査したところ、容貌が若い方が長生きであることがわかった。当たり前と言えば当たり前だが、一卵性双生児の場合は遺伝的、つまり生まれつきの要素は完全に同一であり、見た目の違いはそれぞれのライフスタイルの差によると言える。
見た目の若さの差は、健康状態の差の表れであり、その健康状態の差は生活習慣によるということがわかったのである。
第Ⅲ章の「容貌のメッセージ性」で詳述するが、「見た目」の印象は対人関係では大切な要素である。

それに加えて当人の老化度、健康状態を表すとなれば、見た目は侮れない。
そこで我々は抗加齢医学会の分科会として「見た目のアンチエイジング研究会」を立ち上げ、皮膚に加え、容貌そして体型の3要素について、加齢による変化を追求し、外的にまた内的にその対策を検討している。

 

 

老いは何時始まるか?

ところで、老化はいつスタートするのだろう?
「老い」の定義にもよるが、生物学者などは“老化は生まれた時から始まる”という言い方をすることもある。
だが常識的には人の一生は、生まれてから成長すなわち上昇曲線を辿り、やがて成人となり水平飛行を続け、「ある年齢」に達すると下降曲線へと移行する。
年齢的には個人差はあるものの、おおよそは以下のようである。
1.成長期:0~20
2.成熟期:20~50
3.退行期:50~
とすると、2の成熟期の半ばをピークとし、そこから下降曲線を辿るつまり「老化」に移行すると便宜上は考えてもいいのではなかろうか。
ここで問題になるのは、人間と動物の違いである。
動物は成熟期である繁殖期を終えると、間も無く死滅してしまう。つまり退行期は短い。それに比べ人類は、生活環境の改善や医学の進歩で退行期が伸び続け、今や繁殖期までの期間をその後の期間が越すようになってしまった。

このために抗加齢という分野が誕生したとも言える。

 

 

>>>『WHY?Anti-Ageing』バックナンバーはこちら

Dr.SHIOYA2 塩谷 信幸(しおや・のぶゆき)
アンチエイジングネットワーク理事長、北里大学名誉教授、
AACクリニック銀座名誉院長、創傷治癒センター理事長

現在、北里研究所病院美容医学センター、医療法人社団ウェルエイジングAACクリニック銀座において診療・研究に従事しているほか、日本形成外科学会名誉会員、日本美容外科学会名誉会員として形成外科、美容外科の発展に尽力するかたわら特定非営利活動法人 アンチエイジングネットワーク理事長、日本抗加齢医学会顧問としてアンチエイジングの啓蒙活動を行っている。

【著書】
一年で一歳若返る/アンチエイジングのすすめ(幻冬舎)
美容外科の真実/メスで心は癒せるか?(講談社)
40代からの/頭と体を若返らせる/33の知恵(三笠書房)
「お若いですね」と言わせよう。(ゴルフダイジェスト)
など
ブログ『アンチエイジングブログ!』更新中

 

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