アンチエイジングQ&A

スキンケア商品の中に、クリームを使わずに 天然の皮脂をだすという目的のものがあり、 使用した結果乾燥肌になった気がします。 乳液などより、天然の皮脂の方がいいというのは本当なのでしょうか?? 乳液は酸化すると聞きましたが、皮脂も酸化するような。。。

  • 質問:kana 20代後半女性
  • 回答:脇坂 長興 アンチエイジングネットワーク顧問(脇坂クリニック大阪院長)

皮脂腺から分泌された皮脂は、皮脂膜として水分が蒸発するのを防ぎ
肌の潤いを保っていますが、
皮脂の量は気温や湿度などでも変化し、多くの方は冬に減少し夏に多くなります。
クリームや乳液は、この皮脂膜に近いものか
あるいはそれ以上に機能的な膜を作ろうとしているのですから、
本来、化粧品は肌の状態だけでなく気温・湿度・季節・紫外線量など
様々な要因を検討して、日々使い分ける必要があるのです。
「乳液などより、天然の皮脂の方がいいというのは」、
脂と水を分解させないための乳化剤や安定剤あるいは
保存料などの添加剤が含まれていることを指しているのかもしれませんが、
ほとんどの場合問題となる程のものではないと考えて構わないでしょう。
「天然の皮脂をだすという目的」がご自身の皮脂分泌を盛んにするということならば、
お使いのスキンケア商品は油の含有量を少なく設計しているのでしょうから
一時的に肌は乾燥しますが、いわゆる「乾燥肌」に変化するわけではありません。
もちろん、「乳液は酸化する」のは事実ですし、
「皮脂も酸化する」のも当然です。
それぞれのメーカーがより良いと考える商品を作っているのですから、
広告で謳われている言葉に翻弄されることなく、
ご自身で使って使い心地を優先させて商品を選んでも良いのです。

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