アンチエイジングQ&A

頬の肝班の為、処方されたハイドロキノン2%の塗付を1年ほど行ってきていましたが、ハイドロキノンの効果が薄れてまったのか、肝班が薄くなってくれません。 これは肝班がシミになってきているということでしょうか? ハイドロキノンの濃度を上げたこともあるのですが肌に合わず中止しました。 ほかに、効果的な治療はありますか? また、肝班はホルモンの乱れによるものだとありますが、どういったことを気をつけていけばよいのでしょうか?

  • 質問:ゆき 20代後半女性
  • 回答:脇坂 長興 アンチエイジングネットワーク顧問(脇坂クリニック大阪院長)

肝斑を含めたシミの原因は、皮下および真皮浅層の過剰なメラニン色素です。

つまりシミの治療は、、
(1)メラニン色素を作らせないこと
(2)メラニン色素を変化させて無色にしてしまうこと、
(3)メラニン色素の排泄を促すこと、
(4)メラニン色素の沈着した組織を削ること
のいずれかで成り立ちます。

皮膚の慢性炎症により、メラニン細胞が通常よりも活発にメラニン色素を作りだし、メラニン色素が過剰な状態になっているのが肝斑です。

ハイドロキノンは、メラニン細胞がメラニンを作るのを阻害する作用がありますが、一方で、高濃度あるいは頻回の使用で肌にカブレを起こしてしまいます。
したがってハイドロキノンを肝斑やシミ治療にお使いになる場合は、必ず医師の指導の下で適確に行うべきです。

ハイドロキノンの濃度を上げずに美白効果を出すため、ピーリング効果のある薬剤の併用などを勧めることもあり、最近ではトラネキサム酸とビタミンCの内服も手軽さから選ばれています。

診察をしなければ具体的なアドバイスは出来ないので、美容皮膚科か美容外科、あるいは皮膚科、形成外科いずれかを受診して下さい。

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