アンチエイジングQ&A

シミの治療でシナールとトランサミンを暫く服用したらかなり効果があったのですが服用をやめるとまたシミが濃くなってきてしまいました。現在子作りをしている為服用を止めているのですが濃くなっていくシミが気になって仕方ありません。副作用は殆んど無いと聞いていますがやはり妊娠の可能性がある場合は服用を中止した方がよろしいでしょうか?

メールだけでは診断はできませんが、肝斑の可能性があります。シナールは経口ビタミンCで、トランサミンは扁桃炎など咽喉の痛みを軽減させ
る為や、異常出血の止血剤として投与されます。どちらも肝斑の治療には、比較的よく使われる経口薬です。
妊娠中のビタミンCの摂取は、胎児の貧血を防ぐ為に重要ですが、大量投与で葉酸不足や、出生児の喘息が増えるとの報告もあります。
また、トランサミンは切迫流産などでも投与される薬ですから、妊娠中でも比較的安全といえますが、元々が止血剤なので、肝斑に対する長期投与には賛否両論あります。

妊娠中は、求める主作用と避けたい副作用を、普段以上に慎重に天秤にかけて、投与薬を検討する必要があります。外用薬でもある程度、有効なことが多いので、皮膚科、形成外科、美容皮膚科、美容外科などを受診して相談してみるとよいでしょう。
個人的な見解になりますが、妊娠・出産において最も望まれることは、母児の健康であり、肝斑は短期間で治癒するものではなく、ケアはかなり高齢になるまで続けなくてはいけないことから、妊娠中に悔いを残すような薬の投与は避けるべきと考えます。

Q&Aのカテゴリ一覧