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口腔ケアとアンチエイジング 入門編(1)

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口腔ケアとアンチエイジング

最も嫌われるニオイの第一位「口臭」。
口臭は身内でさえも本人に言えない・言いづらいニオイの代表といえます。
デンタルIQの高い欧米諸国では歯並びと同様に重要なポイントであり、ニオイコントロールはエチケットとされています。
今回は家族でも伝えにくいデリケートな問題「口臭」にポイントをあててみました。

◎口臭の原因とは…?

口臭の原因「ニオイの元」は大きく3つに分類すると
●歯周病  ●虫歯  ●舌苔(ぜったい)

が挙げられます。

では各々どんなニオイだと思いますか?

まず歯周病は血なまぐさい魚が腐ったような臭いに似ています。このニオイ物質はメチルメプカプタンが主なニオイ原因物質です。メチルメルカプタンは悪臭防止法による規制物質の一つであり、さらに大気汚染防止法の特定物質になっています。なんと歯周病になるとこのメチルメプカプタンがお口からニオイとしてでてきてしまいます。

虫歯のニオイ物質は硫化水素が主なニオイ物質です。硫化水素のニオイは卵の腐った臭い・硫黄の臭いとよく似ています。硫化水素も悪習防止法に基づく特定悪臭物質の一つです。

舌苔はジメチルサルファイドが主なニオイ物質です。ジメチルスルフィドも悪臭の一つです。ニオイとしては潮臭さ、シナチクにも似ています。

◎なぜ自分の口のニオイは分からないの?
嗅覚は適応が非常によいとされている感覚です。自宅のニオイ、自分の香水の匂い等、常日頃から嗅いでいるニオイに対し「順応」が働きます。いわゆる「慣れ」ですね。口と鼻はつながっている為、順応により自分の口臭は分かりにくいのです。

◎唾液とドライマウス

ドライマウス(口腔乾燥症)という言葉を聞いたことはありますか?
唾液量が減少しお口の中がパサパサしてしまいます。
パサパサすると次のような症状が起こります。

●話しづらい
●食べ物が飲み込みづらい
●舌がピリピリして痛い
●虫歯が増える
●口臭
●歯周病が進行する
●味覚障害
●カンジタ菌の増殖による口角炎
●口腔内の細菌が増えることで誤嚥性肺炎のリスクが高まる
 などなど…

ドライマウスの原因は口呼吸・加齢・口周りの筋力低下・ストレス・喫煙・薬による作用・糖尿病腎臓病などの全身疾患・唾液腺の病気・神経障害・シェーグレーン症候群等です。また原因は一つではなくいくつかの原因が複数重なっていることも少なくありません。
近年では誤ったオーラルケアや習慣により自身でドライマウスを引き起こしてしまうこともあるのです。

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