アンチエイジングニュース

》01. CASE 症状
乳幼児に、“くる病”が増加。ビタミンD不足が原因?

ここ数年、ママサイトなどで話題になっているのが、日光浴をすべきか、すべきでないか、という話題です。その発端は、乳幼児の間で“くる病”が増えているというニュースがきっかけでした。くる病は、骨が変形し、重度になると歩行困難などの症状が出てくる疾患です。戦後の栄養価が低下した時期などに多くみられた症状ですが、その後、数は減少しました。ところが、そのくる病が再び増えているというのです。くる病は、“ビタミンD”という栄養素が関係しています。ビタミンDは、骨は骨の成長に欠かせない栄養素で、不足すると、カルシウムの沈着が悪くなって、骨が柔らかく変形しやすくなると言われています。

》02. CAUSE 原因
ビタミンD不足は、日光浴不足が原因? 

子どもたちのくる病増加に伴って、ビタミンDにも注目が集まりました。
このビタミンDは、魚や卵などのたんぱく質や干しシイタケなどの日光を当てた乾物などにも多く含まれています。こういった食品の摂取を促すとともに、話題になったのが、日光浴の重要性です。食物などから摂取されたビタミンDは、そのままではビタミンDとしての機能を持ちません。直射日光に当たることで、皮膚で活性型ビタミンDに変換されて初めてこれが血液中を循環して機能します。
約10年ぐらい、紫外線量が強くなっていることなどから、「紫外線を浴びないほうがいい」、「子供にもきちんと紫外線予防をして日光浴の必要はない」という意見が多くなっていましたが、このビタミンD問題から、日光浴をさせるべきなのでは? という意見も多く、ママたちの間では、「日光浴させるべき?させないべき?」と悩む声が増えているのです。

》03. CAUTION 放っておくと?
ビタミンD不足は、子どもだけでなく、女性にも大きな問題に!

ビタミンD不足=子供に起こる“くる病”だけを問題視しがちですが、実はビタミンD不足は子供だけではありません。厚生労働省「平成21年度国民健康・栄養調査報告」によると、大人も慢性的にビタミンD不足になっているといいます。特に女性の場合、閉経後に骨がもろくなる骨粗鬆症のリスクが高まります。ビタミンD不足状態をずっと続けていると、将来、骨折などを起こして寝たきりになってしまう可能性もあるのです!

》04. SOLUTION 対策
結局、日光浴はすべき? すべきじゃないの? 結論と対策

ビタミンDを体内で増やすために、日光浴をすべきなのか? すべきでないのか? どちらが正しいのでしょうか?
結論としては、“長時間浴びる必要はない”ということです。あえて日光浴の時間を作らずとも、外で活動する時間で充分浴びているので十分と言う意見もあります。トータルで10分程度。それ以上の日光浴は逆に、皮膚がんなど別のリスクを高めてしまう可能性もあるからです。
では、不足しがちなビタミンDはどう摂取すべきなのでしょうか?

対策1 魚や卵を意識して食べよう!

不足しがちなビタミンDは食事で摂るのが理想的です。魚や卵に多く含まれているので、そういった食材をきちんと摂りましょう。

 

対策2 ダイエット志向が強いママは要注意

ビタミンD不足の背景に、ママ世代の無理なダイエットがあると言われています。妊娠中に体重を必要以上に増やしたくないとダイエットしてしまう人にビタミンD不足が多い傾向があります。ママ自身の骨を弱くするだけでなく、子どもの骨も弱くすることになるので、無理なダイエットは避けましょう。きちんと栄養を摂ることが大事です。

 

対策3 野菜中心の食事になりすぎない

健康志向が強い人ほど、肉よりも野菜中心という食事になりがちです。ですが、野菜だけだとビタミンDは不足しがちです。肉や魚をあまり食べないという人は卵を加えるなど、食生活を一度見直してみましょう。どうしても不足しがちな人はサプリメントで補って。

 

対策4 外出時は、しっかり紫外線をプロテクトしましょう!

日光浴が大事と、外出時に素肌のまま出るのは肌にダメージを与えるもとになります。日焼け止めなど、紫外線から守るケアは忘れずに。

》アンファー からだエイジング

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