アンチエイジングニュース

アンチエイジング・ヨーガ

冬はアーユルヴェーダでは冷たさと乾きの風のエネルギーが多くなり、結果ヴァータがおおくなってくるといわれています。そんな時には下腹部に暖かさをもたらすようなポーズをおこなうのがよいでしょう。
下半身の冷えは、頭寒足熱という言葉を逆さにしたような状態です。下半身の冷えをとり足元からぽかぽかしていくようなポーズをご紹介します。

◎まき割りのポーズ

(1)まずは足を腰幅の2倍から2倍半程度に開きましょう。
つま先はほんの少し外に向けます。
あまり大きく開きすぎると股関節を痛めやすくなるので、程よい程度にしましょう。
(2)両方の手を恥骨の前で合わせます。
息を吐きながら、ずうっと膝を曲げます。
膝を親指の方向に開きながら、ゆっくりと腰を下げていってください。
このくらいかな?と思う程度でとどめます。(スクワットのような体勢)
ここでは出っ尻にならないように気をつけましょう。
(3)このまま息を吐いて、吸う息でその手を頭上に引き上げて、下半身はぐっと安定させて下さい。
(4)次に吐く息でストンと両手を恥骨の前に落とします。
さらに深められる人はさらに腰を落として、息を吐いて、吸う息で頭上に両手を大きく引き上げて、吐きながら両手を恥骨の前に落とします。
これを何度か繰り返します。
(5)両手を膝の上に置いて、すうっと腿を撫で上げるようにしながら起き上がって下さい。
腿をはじめとして、下半身がポカポカと、じんわり効いているのを感じますか?
次の日の筋肉痛が気になる方は、また続けてやってみてください。

◎ダイナミックハラーサナ
このポーズは喉を締めたり開いたりすることによって、甲状腺のホルモンの分泌を高めていったり、身体中の代謝を促していったりするポーズだといわれています。
ちょっとだけハードかもしれませんので、無理のない程度におこなってください。

(1)まず長座(足を前に出すポーズ)で坐ります。そのまま両手も前方に肩の幅で伸ばします。
この状態から息を吐いて、その状態で背骨の一本ずつを床に下ろしていきます。
(2)そこから徐々に足をあげて、両手を万歳しながら、お腹を胸に寄せて、つま先を両方の手に持っていきます。
これが「ハラーサナ」といわれる鋤(すき)のポーズです。
この時、喉が十分に締められていることを感じてください。
(3)息を吐きながら、背骨が一本ずつが床に降りていきます。
それと同時に、上体も少しずつ起こしてきて、両手をできるだけ万歳しながら、バランスをとり、息をこのまま吐きながら前屈をしていきましょう。
喉を開いて、お腹かから足に、胸が足に、最後に顔が足に近づいて行くように前屈します。
(4)このポーズをご自身の出来る範囲で何回かおこなってみてください。
喉が閉まる、喉が開く、そして背骨が床についていって、離れていく…そんなことを意識しながらおこなっていくのが「ダイナミックハラーサナ」のポーズです。これはダイナミックな動きをする鋤(すき)のポーズという意味です。
全身お代謝をアップさせていくためにも、是非無理のない程度におこなってみてください。

》動画でさらに詳しく動きを見る

》『アンチエイジング・ヨーガ』バックナンバーはこちら

西川 眞知子(にしかわ・まちこ)
アーユルヴェーダ&ヨガ研究家
日本ナチュラルヒーリングセンター代表
日本アーユルヴェーダ学会評議員
日本アーユルヴェーダ協会理事
アーユルヴェーダ医療融合医療協会理事

神奈川県生まれ。上智大学外国語学部英語学科を経て、仏教大学卒業。
第24代ミス横浜、米国ニューオリンズ世界万国博覧会(河川博)コンパニオンを務める。
幼少期から精神世界に興味を持つ。
大学時代にインド・アメリカなどを歴訪し、ヨーガや自然療法に出会う。
アメリカで活躍したインド人サッチダーナンダ師をはじめ、世界の著名なヨーガ指導者のトレーニングを受け、指導者の資格を持つ。
同時に世界のセラピーに関心を持ち、インドのアーユルヴェーダ、ハワイのロミロミ、バリのクリームバス、タイのタイ古式マッサージ、イギリスのアロマテラピー、フランスのリンパドレナージュなどを修得、指導している。

》日本ナチュラルヒーリングセンター

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