アンチエイジングニュース

アンチエイジング・ヨーガ

まだ日中は暑さが残っている9月は、朝晩は少しずつしのぎやすくなってきます。アーユルヴェーダから見た9月は熱のピッタに涼風と空の高さなどが感じられる風のエネルギー、ヴァータが増えてきます。ピッタの熱に冷たさのヴァータが増えてくるプロセスの中で夏の疲れが出やすい時期と考えられています。できれば食欲の秋が到来し、消化の力が取り戻されてくる前に、デトックスのために半日断食など、消化力を立て直すことが勧められる時期です。とくに食べ過ぎはより消化の力の弱さが相まって疲労がとれにくくなってしまいます。夏より睡眠の時間を徐々に長くしたり、朝の涼しい時間に散歩をしたり、また夜の月を眺めたり、自然に触れる時間を朝と夜に取りながら、メリハリのある生活を送ることをお勧めします。ヨーガでは、ピッタの火の過剰が消化器系に出てきた疲労をとって爽やかな秋の季節に向かう体作りを心がけていきましょう。

◎眠る英雄のポーズ
英雄坐と呼ばれるヨーガの代表的なポーズの一つです。
正坐の姿勢から膝を割ったポーズで、日本では「割り座」呼ばれます。
眠る英雄のポーズはこの割り座から、上体を後ろに倒す姿勢です。
スポーツなどで太腿もの筋肉が発達している男性はこのポーズが大変苦痛に感じられる方がいます。またもともと男性は股関節の形状からやりにくいとも言われています。
無理をせず、大切なことは、「徐々に」「体の声に耳を傾け」自分自身と向き合っていただくことです。
太ももの前面をストレッチし、胸を開くことで呼吸が深まり、心身の疲労を回復させるポーズです。内臓の働きを高め、消化を促進させる効果が期待できます。

<ポーズの取り方>

(1)正坐から両足を外に開くように割坐になります。
(2)両手でかかとを持つようにして、さらにゆっくりと息を吐きながら、上半身を後ろに伸ばしていくように横たわっていきます。
(3)背中ができる範囲反ることがないように自然呼吸をしながらポーズを保っていきます。両手は身体にさわせておくと楽ですが、さらに背中や体の前面をのばすように上方の床に伸ばしてもよいです。

 

<期待される効果>
(1)全身の疲労を緩和する
(2)姿勢を調える
(3)内臓の働きを高める
(4)お尻が引き締まる

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◎脚の4ポーズ
簡単に全身のめぐりを良くするポーズです。エネルギーの流れを良くすることで、アーユルヴェーダの説くヴァータ・ピッタ・カパの3つの性質のバランスが調い、また疲れにくくなり、免疫力もアップするなどの効果が期待できます。
仰向けで両脚を伸ばすようにしてゆっくり休みましょう。

<ポーズの取り方>

(1)仰向けで左の脚をお腹に両手を使って引き寄せていきます。3から5呼吸の間、息を吸うたびにお腹が膨らみ膝が自然に体から離れ、息を吐くながら両手で脚をお腹に引き寄せるようにしてみましょう。お腹が温まりリラックスしていくのを感じとっていきます。
(2)仰向けになり、左足を右の脚の付け根におき、リラックスする。息を吸いながら両手を上に伸ばし、3から5呼吸の間、ポーズをとることで響きを感じる足首や桃斧付けに
(3)息を吸いながら左の脚を立て、息を吐きながら左脚を右側に倒し胴体を捻じる。右の手は左脚に添え、左手の肩の高さに開く
(4)息を吸いながら左脚を伸ばし、息を吸いながら左脚をお尻の下にしまうように曲げる。両手は身体の横に楽に置いておく。
片側の脚の一連の流れを行ったら反対の脚でも同様に行っていきましょう。
ポーズの後はポーズによって刺激が与えられた部位に新鮮なエネルギーや血液が流れていく事をイメージしてその部位のリラックスしていく感覚を味わっていきましょう。

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》『アンチエイジング・ヨーガ』バックナンバーはこちら

西川 眞知子(にしかわ・まちこ)
アーユルヴェーダ&ヨガ研究家
日本ナチュラルヒーリングセンター代表
日本アーユルヴェーダ学会評議員
日本アーユルヴェーダ協会理事
アーユルヴェーダ医療融合医療協会理事

神奈川県生まれ。上智大学外国語学部英語学科を経て、仏教大学卒業。
第24代ミス横浜、米国ニューオリンズ世界万国博覧会(河川博)コンパニオンを務める。
幼少期から精神世界に興味を持つ。
大学時代にインド・アメリカなどを歴訪し、ヨーガや自然療法に出会う。
アメリカで活躍したインド人サッチダーナンダ師をはじめ、世界の著名なヨーガ指導者のトレーニングを受け、指導者の資格を持つ。
同時に世界のセラピーに関心を持ち、インドのアーユルヴェーダ、ハワイのロミロミ、バリのクリームバス、タイのタイ古式マッサージ、イギリスのアロマテラピー、フランスのリンパドレナージュなどを修得、指導している。

》日本ナチュラルヒーリングセンター

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