アンチエイジングニュース

■簡単そうに見えて実際はとれていない”DHA”と”EPA”

Q.DHAとEPAの1日に必要な量はどれくらいになりますか?また実際の食事でとる時の目安はどうでしょうか。

A.DHAとEPA合わせて1日1g以上が必要といわれています。
DHAだと刺し身ならマグロ(トロ)で4~5切れ、ブリで6~7切れ。焼き魚ならサンマで約半尾、小型イワシで約2尾。EPAだとイワシ、サンマ、アジそれぞれまるごと1尾分が必要です。

 

これくらいの量ならば食事からでも補えそうですが、毎日続けるとなると難しいかもしれません。実際、DHAやEPAの摂取量は不足しているのが現状です。
ですので、そんな時にサプリメントをとっていただきたいですね。

■血管はゴム製のホースのようなもの?

Q.ここまで血液のお話を伺ってきましたが、血管自体は加齢とともに衰えないのでしょうか。

A.もちろん血管も老化します。ゴム製のホースを想像してみてください。新しいうちは柔らかくしなやかですが、古くなるにつれて弾力を失って硬くなってきますよね。そしてついには破れてしまいます。血管も同じで、加齢とともに弾力を失って硬くなってしまいます。なので、弾力を維持するような栄養素をとって、強くしなやかな血管を保つのが理想です。
健康な血管を維持するためには
タンパク質やコラーゲンの摂取のほかに、血管の弾力性を高めてくれるイチョウ葉エキスや、コエンザイムQ10がおすすめです。
コエンザイムQ10は心臓のポンプ機能を高める働きがあることから、元々うっ血性心不全など心臓病の薬として使用されていました。
さらにコエンザイムQ10には新陳代謝を高める能力もあるので、体内のあらゆる細胞が活性化していきます。そして血管にもコエンザイムQ10が存在しているので、血管の細胞が健康になるのです。

Q.劣化したゴムチューブとは、想像しやすいだけに怖いですね。
それにこれまで何度も登場してきたコエンザイムQ10、本当に万能な栄養素なんですね。

A.コエンザイムQ10は本当におすすめです。摂取しなくても生命活動に支障はありませんが、アンチエイジングを目的とするのであれば、目を向けて欲しい成分です。

また血液や血管のアンチエイジングを目指すのであれば、栄養素だけでなく、やはり日頃の運動量も問題となってきます。
せっかくしなやかで弾力のある血管の中にサラサラの血液が流れていても、循環しなければ意味がありませんからね。
ここで注目してほしいのは、足のポンプ機能です。

歩くことは筋肉を鍛えるためだけではなく、足の先まで流れて落ちてきた血液を心臓まで送り返す機能があるのです。ですので、日ごろ運動量が足りないと感じている方やむくみやすい方などは、歩くことを意識して、血液の循環機能を高める努力をしてみると良いでしょう。

――ありがとうございました。次回は「夏バテ予防」について伺いたいと思います。

》よく見るけど意外に知らない?”DHA”と”EPA”とは?

◎関連リンク
酸化しにくい独自のハイブリッド抽出製法で吸収力が違う!『まぐろDHA&EPA』

》血液サラサラ&血管の柔軟性UPのイチョウ葉成分配合『銀燦樹EX(ぎんさんじゅ)』

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福田 明弘 (薬剤師/セコム医療システム株式会社)

サプリメント開発に携わること約16年のベテラン。研究のみならず自らサプリメントや栄養学の講師として教壇に立つことも。

普段から魚食を心がけているのですが、週に2~3回といったところ…。お昼のお弁当もなるべく魚を選ぶようにしていますが、やっぱり毎日食べるのは難しいのでサプリメントを併用しています。DHAやEPAのサプリメントはたくさんの種類があり、どれを選ぶか難しいところですが、有効成分の表示をきちんとしているかどうか、成分の量はどうか、などといった点に注目して選ぶと良いと思います。DHAやは変質しやすいので、安定化の処理をしているかどうかもポイントとなります。

(AAN WEB編集部・小田真弓)

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