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二十四節季の大寒を過ぎて、寒さは本番を迎えていますが、日が落ちていくのが遅くなってきましたね。夕方の明るさは、得した気分になるので、この季節は夕方の時間帯が一番好きです。空の色が夕日と青空のきれいなコントラストになって、空気が澄んでいるからこその美しさがあります。ゆっくり眺めていると、一気に気温が下がってしまうので、風邪を引かないように注意しないといけませんね。

今回は、寒さに負けない風邪予防や体のケアに大切な果物に注目しました。
それは“アボカド”です。朝食に人気の手作りスムージーにアボカドを取り入れている人も多いのではないでしょうか。サラダやアレンジ寿司のカリフォルニア巻きにも使われていることで、野菜としての認知が先にきてしまった感じですが、果物の果実なのです。

******アボカドの需要は高まるばかり。女性に嬉しい若返りも?!***

アボカドは、通年入手することができますが、メキシコやチリなどの外国から輸入されているものがほとんどです。その輸入量は、2012年は約59,000トンで、年々右肩上がりになっています。(財務省統計)輸入量が増えている、ということは、それだけ需要があるということ。スーパーなどで購入するだけではなく、アボカドばかりを掲載したレシピ本も多く発売され、新たな料理の提案もされています。

アボカドは濃厚なねっとりとした食感で淡白な味なので、洋風や和風と様々な味付け、味の変化を楽しむことができます。別名「森のバター」といわれているのは、果肉の約20%が脂質なため。植物性の脂質で、オレイン酸リノール酸などの不飽和脂肪酸です。コレステロールを増やすことなく、中性脂肪も減少してくれる優れた働きがあります。
また、栄養素も豊富でビタミンやミネラルが多く含まれており、特に“若返りのビタミン”といわれるビタミンEは老化防止にも役立ちます。老化を招く原因となる活性酸素を防ぐ働きがあり、抗酸化作用を高めてくれるのです。

******食べるだけではなく、オイルとしての活用も***

アボカドには、良質なたんぱく質も含まれています。たんぱく質の減少による粘膜の弱まりは、免疫細胞を強化することで、しっかりした粘膜をつくり、風邪ウィルスから体をガードしてくれます。
タンパク質の合成に必要なビタミンB群(B1、B2)やミネラルの亜鉛も豊富なので、うまく融合させたいものです。

アボカドは食べるだけではなく、オイルとしての活用方法もあります。
「アボカドオイル」は、美容効果も高いとされる植物オイルで、スーパーなので手に入ります。ビタミンEの含有量はオリーブオイルの2倍ともいわれていて、コレステロールの値を下げてくれる役割もあるのです。
風邪予防はもちろん、アンチエイジングに必要な美を保つ保湿、柔軟作用があり、お肌の保護や栄養補給に最適です。
普段の料理からアボカドやオイルを活用して、ウィルスや老化に負けない体つくりをしていきましょう。

【比較的入手しやすいアボカドオイル】


アボカドオイル

販売:ユウキ食品
価格:1,150円

 

伊能 すみ子

伊能 すみ子
INOU SUMIKO

食の専門家であるフードアナリスト1級。
気象番組ディレクターを経て、日本をはじめ世界各国の料理や食文化を学ぶ。
エスニック、スイーツを中心に、様々な食の情報をテレビ、雑誌、ウェブなどのメディアにて提案、執筆。
自らのアンチエイジングフードのポイントは「スパイス」。
古代エジプトより薬として活用されたスパイスをこよなく愛する。
●ブログ『恋しいアジア』~アジアンフードディレクター伊能 すみ子~更新中

●著書『マカオ行ったらこれ食べよう!: 地元っ子、旅のリピーターに聞きました。』/div>

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