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アンチエイジングなフードナビ

第16回【ゴボウ茶で、サポニンと食物繊維!】

夏の猛暑が、遠い昔のよう…。もう、すっかり冬間近になりましたね。毎日のように通うコーヒーショップでも、迷わずホットをいただいています。心なしか、ホットを飲むと、ちょっとゆったりした気分も感じられるようです。

こんにちは!「アンチエイジングなフードナビ」、ナビゲーターの野菜ソムリエ・神林春美です。今日は、秋から冬にかけ、冷えた体を温めてくれる、野菜から生まれたお茶をご紹介します。もちろん、こちらのコーナーで紹介するお茶ですから、しっかりアンチエイジング効果も。ご期待ください。

アンチエイジングなフードナビ実は、今回取り上げるお茶の原料、日本人にとっては、ごくごく一般的な野菜ですが、世界的には非常に珍しいもの。
欧米の方などは、これを食べる様子を見ると、「えっ、日本人は根っこを食べるの?」と驚くそうです。
さて、この野菜、何か分かりますか?根っこと言ってイメージするもの、そう、「ごぼう」です。
実は、ごぼうを食べる国は、世界的に見ても、日本と韓国、中国の一部だけなのです。

ご存知のように、「ごぼう」の代表的な栄養成分と言えば、食物繊維。含有量は野菜の中ではトップクラス。調理法も幅広く量も摂取しやすいため、腸内環境を整える・便秘の解消には、非常に身近なお野菜です。

今回は、そんな「ごぼう」に注目してお送りいたしますが、最近新たに注目されている成分があります。それは「サポニン」という名前で、アンチエイジングに効果的と言われている成分。
調べたところ、傷を治す・肌荒れシミを改善する働きを持つ、体内を「錆びつかせる」ことから守ってくれる成分だと言うことです。
しかも、「サポニン」の語源は「シャボン(泡)」からきており、体内の脂肪分を包み込み体外へ流す働きまであるとのこと。サポニンを含むものとして「小豆」も挙げられますが、小豆を煮ると、小さな泡がプツプツ出てきますよね。
実はあの泡に含まれる成分が、サポニンだと言うことです。体の酸化を防ぎ、さらには脂肪も体外へ流す働きがあるなんて!「サポニン」は、ぜひ覚えておきたい言葉ですね。

ちなみに、このサポニン、ごぼうの皮の部分に多く含まれるそう。皆さん、ごぼうのアクを取る際、お水にさらしますよね?
実は、その下ごしらえ、これからは控えたほうが良いようですよ。水にさらすときに出るあの色の成分は、サポニンやポリフェノール。色の変化をあまり気にしないという方でしたら、抗酸化作用のあるこれらの成分を水に流してしまうなんて、もったいないですね。

また、そんなごぼうのサポニンを、より身近に摂取できるものとして、最近では「ごぼう茶」が人気です。家庭でも、簡単に作れるお茶なので、ぜひ一度お試しになってみては?私もさっそく、ごぼうを買ってきて、手作りの「ごぼう茶」を作ってみました。

作り方は簡単!!
①ごぼうをたわしでキレイに洗い(皮は剥かないように!
②ささがきにし(水にはさらしません!
③ザルの上に広げ、半日ほど天日干しにします。
④そして、水分が抜け茶色く乾燥したごぼうをプライパンで炒るだけ。
☆急須に一つまみ程度入れお湯を注ぎ、3分程蒸らせば、ごぼう茶の出来上がり☆

寒くなってきたこの時期。温かい飲み物は、お茶もコーヒーもお湯を注ぎ、抽出されるのを待ち…と、その時間も良いものですね。

神林 春美(Harumi Kambayashi)プロフィール
●略歴
1976年生まれ。ライター。東南アジアの国タイを半年間旅した日々で、「野菜やハーブのある豊かな生活スタイル」に出会い、野菜ソムリエなどの資格を取得。「美味しい」だけでなく、「体に効く」食べ物に出会うことが、日々のパワーチャージのひとつ。特に好きなアンチエイジングフードは、デトックス効果の高い「パクチー」。野菜ソムリエ、調味料マイスター、アロマ環境協会アロマテラピー検定1級、eco-people(eco検定)の資格を持つ。
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