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第10回【砂漠が授けてくれた、奇跡の果実~ドライフルーツ】

アンチエイジングなフードナビ照り付ける太陽の下、気温は「50度」。外に出ることすら危険な砂漠の暑さの中、らくだに乗ったキャラバンは、潤いを求め、オアシスへ。カラカラに乾いた砂漠に、星空が踊り出す頃には、気温も一転、「0度」の域へ下がると言う。
「温度差の激しいその過酷な状況は、人間だけでなく、植物も同じ。だからこそ、その中でたくましく育った果実は、生命力を持つ、奇跡の果実なのですよ」

「アンチエイジング・フード」を求めうかがった先で、しばし、砂漠の写真を前に、異国へトリップ。お皿に盛っていただいた「奇跡の果実」は、どれも、私の体にパワーを補給してくれているよう。自然が全くコントロールされていない環境で育った物は、それだけチカラを秘めた食べ物となるのです。これは、スゴイ!
みなさん、こんにちは。「アンチエイジングなフードナビ」。ナビゲーターの野菜ソムリエ・神林春美です。今回は、このコーナーの特別企画!かつてのペルシャ、現在のイランから届いた「ドライフルーツ」について、3回にわたってご紹介します。ドライフルーツは、私自身とても好きな食べ物。日頃から、マンゴーやイチジクはよく食べていますが、今回は、日本ではまだ珍しいドライフルーツと対面。しかも、話をうかがうにつれ、非常にアンチエイジングに効く食べ物だと知ったのです。

アンチエイジングなフードナビまず、特別企画第一回目の今回は、「ドライフルーツ」そのものの特徴について。実はこれ自体、非常にアンチエイジングな食べ物ということですが、それはなぜでしょう?調べてみると、私達の美容の上で毒とも言える「活性酸素」(細胞に損傷を加え、シミ・シワ、老化を引き起こすと言われる、普段から避けたい酸素です)を取り除く働きも持つのが、ドライフルーツ。ご存知でしょうが、活性酸素は「現代社会」が生んだ負の産物、とも言えるもの。排気ガスやOA機器、パソコン、タバコにアルコール、それにストレスまで…。現代の日常には、負の産物・活性酸素を発生させる要素が、簡単には避けられないほど多くあるのです。

その活性酸素を取り除くのが、「抗酸化物質」と呼ばれるもの。もともとフルーツには抗酸化物質が多くあり、(例えばビタミンやミネラルはその代表ですが)、その働きを、まさに「丸ごと」いただけるのが、ドライフルーツの素晴らしきところ!乾燥させることで、水分が抜け甘みもアップ、食物繊維が多い皮もそのまま食べられ、抗酸化物質も“効率良く”摂り入れることができるのです。

アンチエイジングなフードナビ「自然から生まれたものは、アンチエイジング。このドライフルーツも、自然がコントロールされていない地で育ったからこそ、活性酸素に対するパワーも強いんです」、そうお話しくださったのは、イラン出身のラザニ・ホセイン氏株式会社バイオシード・代表取締役・農学博士)。ラザニ氏によれば、イランの気候はドライフルーツには最適な環境。「私達の契約農場がある砂漠の中は、日中は気温50度。木に実がなれば、木の上で自然天日、紫外線をたっぷり浴びているので防腐剤や保存料は、必要ないんです。」夜は0度になる温度差もまた、抜群の環境。自然のパワーはスゴイです」。お話を聞きながら、なるほど、そうか!と。厳しい自然環境で、甘やかされずに育った分、そのもの自体が持つ生命力も強く、活性酸素を退治する抗酸化物質の働きも強力。しかも、後付けで必要な様々な添加物も必要なし。自然の享受を丸ごと食べる=アンチエイジング、と言うことです

アンチエイジングなフードナビ興味深いお話を次々と笑顔で教えてくださる、ホセイン氏。特集二回目の次回は、ホセイン氏が「特にアンチエイジング!」と紹介してくださった「奇跡の果実」とも言われる神秘的な「デーツ」についてご紹介します。お楽しみに!
●株式会社バイオシード

神林 春美(Harumi Kambayashi)プロフィール
●略歴
1976年生まれ。ライター。東南アジアの国タイを半年間旅した日々で、「野菜やハーブのある豊かな生活スタイル」に出会い、野菜ソムリエなどの資格を取得。「美味しい」だけでなく、「体に効く」食べ物に出会うことが、日々のパワーチャージのひとつ。特に好きなアンチエイジングフードは、デトックス効果の高い「パクチー」。野菜ソムリエ、調味料マイスター、アロマ環境協会アロマテラピー検定1級、eco-people(eco検定)の資格を持つ。
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