アンチエイジングニュース

●ヨーロッパでは日常習慣

髪の毛が伸びたら美容院に行くように、ヨーロッパでは足の調子が悪くなったら、フットケアのサロンに行くという。日本人と違い、靴をはく歴史が長いヨーロッパ。靴をはく歴史も長ければ、靴を履いている時間も日本人よりはるかに長い。だから足のトラブルも深刻である。中でもドイツでは、足に関する研究や治療の体制が非常によく整っている。1930年頃からフットケアに関する理論体系、そしてフットケアの教育制度や技術のシステムが確立していた。それが近年国家資格となったのが「PODOLOGIE(ポドロギー)」である。

●「PODOLOGIE」は足の学問

「ポド(Podo)」は「足」、「ロギー(logie)」は「学」を意味し、ドイツではフットケアは学問として認められおり、国家基準のカリキュラムを経て国家試験に合格すれば「PODOLOGIE」の専門家として認められる。日本では足のケアをする専門家として「リフレクソロジスト」や「エステティシャン」といった民間資格と、足の病気を治す国家資格の「医師」がいる。ドイツではその間に足の医療的専門資格「PODOLOGIE」が認められている。「PODOLOGIE」は職業として確立されていて、多くの人がかかりつけの「足の専門家」に頻繁に通いフットケアを欠かさない。

●ドイツ式「PODOLOGIE」をいち早く日本に紹介

その人物は、ドイツ・ノイエンブルグ・ポドロギースクール日本提携校「アカデミー・オブ・トータルセラピー」の学院長を務める中村美紀さん。ドイツのフットケアをマスターしたお陰で、毎日10.5cmのハイヒールで走り回っているパワフルでしなやかな女性だ。元々、エステティシャンからキャリアをスタートした彼女。サロンでフットケアを担当した際、お客様に「私の足を一生めんどうみてね」と声をかけられ、一時的なケアではなく、根本的に足のトラブルを解決する方法はないかと強く思い、ドイツへ留学を決意。4年半にわたり本場で学ぶ。
現地の道具や製品を使用し、様々な方の足に触れ、靴屋を見てまわり、スポーツ選手の足のテーピングをヒントに、足をサポートするテープを試行錯誤した。帰国後、ドイツとの法律的な違いで、刃物や薬品の使用が許可されない日本でも展開可能な、オリジナルPODOLOGIEである「JPポドロジー」を完成させた。
近年、日本でもフットケアはブームとなりリラクゼーションを目的としたサロンが激増。しかし、「JPポドロジー」は、足のトラブルを原因から改善し再発を防ぐ、一歩進んだもの。足は人間の「第二の心蔵」というわれる程、カラダ全体の健康や美容に密接な関係がある。「足をみると、その方の健康状態がわかります。顔や足のむくみ。膝や腰の痛み。巻爪、魚の目、タコなどなど。悩みやトラブルがあっても、どこに相談していいかわからないという方、一度ポドロジーを経験していただきたいです。ご自身の足の状態を理解し、足を元気にすれば、キレイになれますよ」と中村さん。というわけで、足にコンプレックスを持つ記者も、中村さんの「JPポドロジー」を体験できる、「HAPPY FOOT」に伺い体験してみた。

●フットアーチサポート
やってきたのは、銀座。泰明小学校並びにある「HAPPY FOOT」。まずはフットプリントをとり、足の状態をみながらカウンセリング。足は心蔵から送られた血液を、心蔵に戻していくポンプの役割と、カラダの衝撃を受け止めるクッションの機能がある。関節や筋肉、内臓までも保護している足の働きが悪くなると、ポンプの機能も低下し、骨格にゆがみがでてくる。本来足裏は、写真機の3脚のように3点で支えなければならないのだが、足の構造がゆがんでいると、様々なトラブルにつながる。記者はかかと側に偏った力を入れた歩行により、小指にはほとんど力が入らない状態になっていた…。そのため小指の爪もボロボロ。そして、ひどい肩こりの一因として、ポンフとしての足の機能が弱まっていることも知った。
勧められたのはフットアーチサポート(30分・4752円消費税込)。足首から先のストレッチを受ける。つぼ押しやマッサージとは明らかに違い、関節にアプローチするものだ。片足が終わって時点で、左右の足指の開き方が明らかに変化し、施術を受けた足からはむくみが引いていた。フットプリントを見てほしい。左がストレッチを受ける前。右が受けた後。足に圧力が均等にかかっているのがおわかりいただけるだろうか。特にストレッチを受けた後に小指が明らかに見えるようになっている。その後、トラブルに合わせ足首と足底にテーピングをして終了。靴を履いて歩きだすと、いつもよりもグット安定感があった。

特にオススメなのが、履くと痛くなってしまうご自身のハイヒールを持参すると、シューズに合わせたオリジナルインソールを作成してくれるコース。インソールのお陰で前すべりがなくなり、階段の昇り降りも怖くなくなる。女性はもちろん、巻爪などの痛みで足をふんばることができない男性にも試していただきたい。サロンでの施術だけでなく、自分でできるホームケアのアドバイスももらえる。靴の選び方、マッサージやテーピングをすることで、足トラブルのリバウンドを防げる。「フットケアはブームだからするのではなく、一生お世話になる足を毎日ケアするのは当然のこと。まずは足から健康になっていただきたい」と中村さん。足のコンプレックスはあきらめないで「JPポドロジー」を試してみてはいかがだろう。

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