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トイレのジェットドライヤーはウイルスをまき散らす

最近、レストランなどのトイレには必ずと言っていいほど、ジェット式のハンドドライヤーが備え付けられています。

以前からも、手洗いで残ったウイルスがこのドライヤーで飛び散ってしまう、と危惧していたのですが、研究結果からも裏付けられたというお話を…。

トイレに備え付けられているジェット式ハンドドライヤーは、通常タイプの温風ドライヤーの20倍、ペーパータオルの190倍以上の量のウイルスを拡散するというものです。

 

これは応用微生物学の専門誌Journal of Applied Microbiologyに、英ウエストミンスター大学の研究者らが報告したものです。

(論文タイトル: Evaluation of the potential for virus dispersal during hand drying: a comparison of three methods/専門誌名: Journal of Applied Microbiology, Volume 120, Issue 2, February 2016, Pages: 478486/著者: P.T. Kimmitt and K.F. Redway

 

研究では、ペーパータオル、標準的な温風タイプのハンドドライヤー、そして最新式のジェットドライヤーから噴出されるウイルスのデータを比較しました。

その際、手に大腸菌に感染するMS2ウイルスを塗りつけ、3つの方法のうちのいずれか1つで手を乾かしたそうです。

 

その後に空気サンプルを採取し、ウイルス量を調べたところ、サンプルを採取した地点のすべてから、ジェットドライヤーは温風ドライヤーの60倍、ペーパータオルの1,300倍のMS2ウイルスが検出されました。

特に、ジェットドライヤーが放出したウイルスの70パーセントは、小さな子どもの顔の位置に集中していたそうです。

 

また、ジェットドライヤーが放出したウイルスの大半は約0.25m離れた場所から検出されましたが、3m離れた場所でも温風ドライヤーによるウイルスの500倍の多く検出されました。

 

以上の結果から、ジェットドライヤーは温風ドライヤーの20倍、ペーパータオルの190倍以上の量のウイルスを拡散していることが分かりました。

 

研究者によると、ウイルスは空気中のわずかな数でも感染症を起こさせうることから、今回の結果は深刻であり、トイレで手を乾かす方法を慎重に検討する必要がある、と述べています。

 

この論文を読んでから、私はジェットドライヤーで手を乾かす前に手をよく石鹸で洗い、さらに備え付けのアルコール等でも殺菌することにしています。

 

ハセ博士=薬学博士。国立大薬学部や米国の州立大医学部などで研究や教官歴がある。

 

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