アンチエイジングニュース

「やっぱり、がんを防ぐには健康的な生活習慣が一番」
――ハセ博士のヘルシー情報最前線(477)

私が今一番気になる病気はがんと痴呆症で、何とか避けたいと願っています。
そこで今日は、がんについてのお話を。
がんは代表的な生活習慣病の一つですので、健康的な生活習慣が、がんの予防には一番という内容です。

これはがんと栄養の関係を取り扱っている専門誌Nutr Cancer誌に、イスラエルのグループ(Tel Aviv University)が報告したものです。

(論文タイトル: Healthy Lifestyle Pattern is Protective Against 30-Yr Cancer Incidence in Men and Women: A Cohort Study./著者: Orenstein L 他/専門誌名: Nutr Cancer. 2016 Mar 23:1-10.)

研究では、30年間にわたって生活習慣とがん罹患率との関連を調べました。

1982年の研究開始時に、健康な男女632名(40-70歳)を対象に、食事調査や身体活動などの調査、血圧、体重、身長、血液検査が行われました。

その際、1年以内にがんと診断された13名、および極端な摂取カロリーの4名は除外されています。

その後、平均24.2年間の追跡調査したところ146名(23.7%)が、がんに罹ったことが明らかになりました。

次に、食事内容などの生活習慣に関する解析を行ったところ、比較的よく野菜を摂っているグループでは、ほとんど摂らない群に比べて、全がんリスクが38%も低いことが分かったそうです。

なお、興味深いことに、果物をあまり多く摂るグループでは、逆にリスクの増加が認められています。

以上の結果から、がんを防ぐ生活習慣・ライフスタイルとしては、1)BMIが正常範囲、2)タバコは吸わない、3)食物繊維と野菜の摂取が多い、4)運動習慣、が重要であることが分かりました。

また、このような健康的な生活習慣・ライフスタイルを行えば、全がんリスクも37%に低下すると結論されています。

やっぱり、がんを防ぐには健康的な生活習慣が一番というわけですね。

ハセ博士=薬学博士。国立大薬学部や米国の州立大医学部などで研究や教官歴がある。

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