アンチエイジングニュース

「子供のころ睡眠不足だと、将来肥満になりやすい。」
――ハセ博士のヘルシー情報最前線(454)

この数日比較的すごしやすくなって、よく眠れるようになりました。
これで今年の猛暑も終わりだとよいのですが。

さて、肥満と日頃の睡眠不足とは、強い相互関係があるといわれています。
ところが、睡眠が足りていても、幼児の頃に睡眠不足だった人は、肥満になる傾向が強いそうです。
これは、富山大の関根先生(公衆衛生学)のグループが日本睡眠学会で発表したものです。

研究では、1989年度に富山県内で生まれ、3歳健診時に調査した約1万人の子どもたちのうち、その後に継続調査できた5、520人を対象にして調べたものです。

ちなみにこの調査では、3歳児の段階ですでに肥満だった幼児は除いているとの事で、その後に肥満になった子供に限っての結果だそうです。

その結果によると、睡眠時間が10時間台、及び11時間以上の3歳児はいずれも中1までに約12%が肥満になっており、9時間台では15%、9時間未満では20%だったそうです。

すなわち、11時間以上睡眠をとった3歳児に比べて、9時間台しか眠らなかった子供は1.24倍、9時間未満の子供では、1.59倍に肥満になる頻度が高くなっていました。

睡眠時間が短い幼児はその後の中学時代にまで肥満となるリスクが高く、この結果から、小児の肥満やその後の生活習慣病を防ぐためには、家族や地域が協力して幼児の睡眠を守る事が重要である、と結論されています。

原因としては、睡眠時間が短いと成長ホルモンの分泌が悪くなり、そのため血糖値があがったりしている可能性が考えられるそうです。

また、幼児期での睡眠不足は、内分泌を制御する脳にも悪影響を与えている可能性が示唆されるそうです。

昔から、“よく眠る子はよく育つ”といわれていますが、これは身体が異常に大きくなることではなく、“健全な子供”に育つには、よく眠る環境を作ってあげる事が重要ということのようです。

どうぞ皆様、お子さんやお孫さんがよく眠れるようにしてあげてくださいませ。

ハセ博士=薬学博士。国立大薬学部や米国の州立大医学部などで研究や教官歴がある。

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