アンチエイジングニュース

「マルチビタミンの摂り過ぎは、前立腺がんリスクを増大させる」
――ハセ博士のヘルシー情報最前線(438)

前回に引き続き、がんに関する話題です。
とくに、サプリメント愛好者にとって気になる内容です。

マルチビタミンを過剰に摂取すると、男性の前立腺がんのリスクが増大するというものです。

これは、米国立癌研究所NCIのMichael F. Leitzmann博士らが、医学誌「Journal of the National Cancer Institute」に報告したものです。

この研究は男性約30万人を対象に聞き取り調査した結果をまとめたもので、12カ月のマルチビタミン摂取した後の6年間に発症した前立腺がんの頻度を調べました。

その結果、週7回以上マルチビタミンを摂取すると進行前立腺がんのリスクが32%増大し、また前立腺がんによる死亡リスクは約2倍になるということです。

とくに、前立腺がんの家族歴のある男性や、セレン、ベータカロテン、亜鉛など微量栄養素のサプリメントを摂っている男性に特に強くみられる事がわかりました。

この報告は、2年前に報告された米国癌協会(ACS)の結果と一致しており、サプリメント関係者の間で大反響を巻き起こしています。ちなみに、ACSの報告は男性約50万人を18年間追跡したもので、月15回以上マルチビタミンを摂取する男性では前立腺がんによる死亡率が高い、としていました。

実は、既に米国ではマルチビタミンの効果は否定的となっており、マルチビタミンの使用は妊婦さんなどの特殊な場合以外は推奨されていません。

通常は、食事などから自然にビタミン類を摂るのが良いとされていますので、先ずは食事の見直しが重要と思います。

ハセ博士=薬学博士。国立大薬学部や米国の州立大医学部などで研究や教官歴がある。

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