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「グルコサミンやコンドロイチンは、軽度の膝関節炎には役立たない!?」
――ハセ博士のヘルシー情報最前線(417)

サプリメントのTVコマーシャルでは、ひざなどの関節炎に有効と、グルコサミンやコンドロイチンが一番人気です。

ところが、少なくとも軽度の変形性膝関節炎の人には、あまり有効ではなさそうとの報告がありました。

この研究は、ユタ大学医学部Daniel O. Clegg博士が行ったもので、権威ある英国医学雑誌New England Journal of Medicineに報告されています。

研究は、平均年齢が59歳の、変形性骨関節炎で膝に痛みがある1,583名の患者さんを対象としたものです。
これらの人を5つのグループに分け、第一のグループには一日1,500mgのグルコサミンを、第2グループには1,200mgのコンドロイチンを、第3グループにはグルコサミンとコンドロイチンを同時に摂ってもらいました。
また、第4グループには200mgの痛み止め処方薬Celebrexを、第5グループにはプラセボ薬を使用してもらい、それぞれの群での効果を比較しました。
なお、効果判定には、少なくとも20%膝の痛みが少なくなった人を、有効としています。

その結果、それぞれグルコサミンあるいはコンドロイチン単独、および2つのサプリメントを併用した群も、有効率にはプラセボ偽薬群とは差が見られませんでした。

その一方で、かなり重症の患者さんでは有効の人もみられ、プラセボ偽薬群では54.3%であったのに対し、2つのサプリメントを併用した場合では、79.2%の人で有効だったそうです。

これらの結果から著者は、グルコサミンあるいはコンドロイチン単独ではほとんど効果がなく、重症の患者さんにのみこれら2種を併用する有効な場合がある程度であるとしています。

そして、体重を下げて運動をし、必要ならばNSAID(非ステロイド性抗炎症薬)を摂ることが最も有効で、痛みが激しい時に限り、サプリメントの併用使用について考慮しても良いとしています。

さて、TVコマーシャルの内容とは少し異なるようですが、ひざ関節炎でお悩みの方に本当に役立つ情報をお願いします。

ハセ博士=薬学博士。国立大薬学部や米国の州立大医学部などで研究や教官歴がある。

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