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「食物繊維:大腸癌の予防効果は疑問!」
――ハセ博士のヘルシー情報最前線(408)

食物繊維を食べると大腸がんのリスクが低くなるといわれています。
そのため、特に赤身肉を食べる際には、セロリなどの繊維分の多い野菜を食べる人が多くいらっしゃいます。

ところが総合的に判断した結果、食物繊維にはそのような大腸癌の予防効果は見られないことが報告されましたので、お知らせします。

これは、ガン研究の世界的機関である米国立がん研究所(NCI)のYikyung Park博士らが、米国医師会誌JAMAに報告したものです。
研究は、以前報告された13件の研究を再検討したもので、合計72万5000例以上の患者データを基にしたものです。

以前の報告では、食物繊維の摂取量が20%多い人は、大腸癌発症率が16%低いとされていました。
ところが、総合ビタミン剤や葉酸の投与、赤身肉や牛乳、アルコールの摂取量などの因子について調整して分析しなおしたところ、「食物繊維の摂取量が多くなっても、大腸癌発症リスクが減少するという、逆相関(反比例)は認められなかった」そうで、食物繊維を多く摂っても、大腸癌の予防効果は見られないということです。

今まで「食物繊維」の定義が曖昧で、可溶性の繊維分と予防効果があるとされる不溶性のものとでは大きな差が認められ、いままでの研究では明確な区別をせずに調査が実施されてきたためではないかということです。

ハセ博士=薬学博士。国立大薬学部や米国の州立大医学部などで研究や教官歴がある。

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