アンチエイジングニュース

「喘息と肥満には、強い相関性」
――ハセ博士のヘルシー情報最前線(406)

最近、喘息の人が非常に多くなってきています。私の周りにも喘息でお悩みの方がいらっしゃいますが、一般的にはその原因は大気汚染や食物アレルギーなどとされています。
ところが、喘息と肥満の間には遺伝的に強い関連性がある、という論文を見つけましたので、お知らせします。

これは米ワシントン大の研究グループが、医学学術誌「アレルギーと臨床免疫学雑誌」(Journal of Allergy and Clinical Immunology)に報告したものです。
この論文によると、肥満の人の間では喘息患者さんの比率が高いことが分かったそうです。
研究では1卵性または2卵性双生児について、喘息発作頻度や肥満度について比較しました。

その結果、喘息と肥満が強く関係しており、同じ遺伝子的背景が喘息と肥満の発症の原因である可能性が考えられるとされています。
今までも、肥満の人は喘息になりやすいといわれていたのですが、今回の報告でこれが確認された事になります。
さらに、これら喘息と肥満の2つの障害の間には、共通した遺伝的要素が絡んでいる可能性があり、重要な医学的発見であるとされています。

喘息と肥満の人は共に、日本や西欧諸国で増加しており、重大な社会問題となっており、これら2つの障害は、遺伝的なのか環境的要因かがいつも問われているところです。
今回の報告では、喘息や肥満には共通の遺伝的背景が強く関係しており、それが環境的因子とあいまって発症させやすくしていると考えられる訳です。

では、肥満を治せば、喘息になりにくくなるのでしょうか? 気になります。

ハセ博士=薬学博士。国立大薬学部や米国の州立大医学部などで研究や教官歴がある。

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