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「ビタミンDが、すい臓がん予防に有効!」
――ハセ博士のヘルシー情報最前線(395)

すい臓がんは、最も厄介ながんの一つです。
これにかかると手術で取り除くことが難しい上に、身体の内部にあるため早期発見が困難で、見つかった時には手遅れになっているケースが多いためとされています。
ところが、この困難な膵臓がんのリスクを低減するには、ビタミンDが有効であることが分かりました。
これは、米国のノースウエスタン大とハーバード大の共同研究グループが、栄養とすい臓がんの関係を調べる大規模疫学的調査を行った際にわかったもので、「がんの疫学バイオマーカーと予防」に報告されたものです。
研究グループが、2つの大規模調査の記録を分析したところ、米国保健省が設定するビタミンDの1日当たり推奨摂取量400IU(国際単位)を摂取している人は、すい臓がんリスクが43%も少なくなっていることが分かりました。
一方、1日当たりの摂取量が150IU以下の人は、リスクの削減率が22%にとどまっていたそうです。
ビタミンDは、前立腺がんの予防や治療にも効果があるとされています。
また、日光への暴露が多いほど、前立腺がんや乳がん、直腸結腸がんの発生率や死亡率が低いことが示唆されており、その理由としてビタミンが関係しているからと考えられています。
冒頭に述べましたように、すい臓がんは、早期発見や予後のよくない、たちの悪いがんです。
ビタミンDという簡単に摂ることの出来るサプリメントにより、がんの発生リスクそのものを低減することが出来るとなれば、今後のすい臓がん対策に非常に強いインパクトとなります。
さらに詳しい研究を期待するところです。

ハセ博士=薬学博士。国立大薬学部や米国の州立大医学部などで研究や教官歴がある。

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