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「ガン治療の予後に、ショウガが有効」
――ハセ博士のヘルシー情報最前線(382)

ショウガ湯は、昔から吐き気や胃の調子の悪い時に飲む家庭薬として用いられてきました。
また、体を温める作用もあるため、子供の頃、冬の寒い時にはよく飲んだものです。
さて「このショウガ(Ginger)が、ガンの化学療法を受けた後に生ずる副作用である吐き気の緩和に有効」という話題です。
この報告をおこなったのはミシガン大学のZick博士らで、ミシガン大学が発表したものです(University of Michigan Health System, news)。
報告によりますと、化学療法や放射線治療を受けた各種のガンの患者さんに、ショウガ湯を飲んでもらい、その後の気分や症状を調べました。

するとこのような患者さんの大半で、吐き気や抗ガン剤の副作用が大幅に軽減されており、患者さんの間でも大変評判が良かったそうです。

今までの研究でも、ショウガは乗り物酔いや手術後の吐き気、妊娠中のつわりなども改善することが分かっています。
その理由として、ショウガに含まれるジンジェロール(gingerol)と呼ばれる成分が強い抗酸化作用を有しており、吐き気の原因となる食道の酸化物質を低下させるとされています。

また、ショウガは血管中の血液を薄めて保温効果を高め、さらに吐き気の原因となる胃のセロトニンレセプターの働きを弱くさせることも考えられます。
ご存知のように漢方薬の約半数にショウガが用いられています。
また、お寿司になくてはならないガリでもおわかりのように、食欲を促進させます。

特に新鮮なショウガの根はこのような効果が高いので、治療後の副作用で悩んでおられる方ばかりでなく、皆様も大いに召し上がってくださいませ。

ハセ博士=薬学博士。国立大薬学部や米国の州立大医学部などで研究や教官歴がある。

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