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「禁煙は抗うつ剤以上の精神安定作用がある」――ハセ博士のヘルシー情報最前線(380)

タバコを止めたい人に吉報です。

禁煙すると、不安やストレスが抗うつ剤を服用したのと同じ程度にまで低減し、精神的な安定を得ることが出来るそうです。

これは英国バーミンガム大学Gemma Taylor氏らが、権威のある英国医学誌ブリティッシュ・メディカル・ジャーナル(British Medical Journal、BMJ)に報告した内容です。
論文タイトル:Change in mental health after smoking cessation: systematic review and meta-analysis/医学誌名:BMJ 2014; 348 doi: http://dx.doi.org/10.1136/bmj.g1151 (Published 13 February 2014) /著者:G Taylor, A McNeill 他

研究は、喫煙者の精神状態について調査された26の報告書を再解析し、不安や気持ちの落ち込み、ストレス、生活の質などについて調べたものです。
なお、対象となった喫煙者の平均年齢は44歳で、たばこを1日10本から40本吸う人だそうです。
これらの人を対象に、禁煙をする前と禁煙を始めて平均6か月の2回、精神的な状況の変化を調査しました。

その結果、禁煙に成功した人では挫折した人に比べて、不安感や気持ちの落ち込み、ストレスが減っており、将来に対して楽観的になったと考えていることが分かりました。

その効果は抗うつ治療を受けたのと同じぐらい、あるいはそれ以上であるとのことです。
また精神疾患を持っている人でも、禁煙に成功すると同様の効果が期待できるそうです。

この結果を見ると、タバコを吸う人は「吸えばストレス解消になり、リラックスできる」と考えているようですが、これは全くの間違いということになります。
すなわち、「たばこをやめてニコチン依存から解放されれば、精神状態が改善する」ことが明らかになった訳です。

研究者らによると、「喫煙者の心理状態はニコチンのせいで1日中不安定になっており、気持ちの落ち込みや不安、動揺といった禁断症状が常にあるのにもかかわらず、心を落ち着かせてくれるのは、タバコだと勘違いしている。」と強く警告しています。

今回の結果が、喫煙に対する誤った理解の一掃につながってほしいものです。

ハセ博士=薬学博士。国立大薬学部や米国の州立大医学部などで研究や教官歴がある。

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