アンチエイジングニュース

「牛乳の摂りすぎは、卵巣がんのリスク」
――ハセ博士のヘルシー情報最前線(359)

牛乳や乳製品を食べ過ぎると、乳がんや前立腺がんになりやすくなるという事が以前からいわれています。私も牛乳や乳製品をよく摂る方なので、気になります。
そこで、乳製品の摂りすぎは、卵巣がんが発生しやすいという気になる話題です。

これは、スウェーデン・カロリンスカ研究所のSusanna C Larsson博士らが、米国臨床栄養学雑誌(The American Journal of Clinical Nutrition, 論文タイトル:Milk and lactose intakes and ovarian cancer risk in the Swedish Mammography Cohort)に報告したものです。
研究では、38歳から76歳までのスウェーデン女性約6万人について、13年間にわたって乳製品の摂取とがんの発生の関係を調査しました。
その結果、対象となった女性のうち266人に卵巣がんが発生していたそうです。

特に乳製品を1日に4杯以上消費する女性は、2杯以下しか消費しない女性に比べて、重度の卵巣がんの発生率が2倍になっていることがわかりました。
乳製品の中でも牛乳の摂取と強い関連性があり、1日コップ2杯以上飲む女性は、全く飲まない女性や少量しか飲まない女性の2倍以上のリスクだったそうです。

今のところ、原因については明らかになっていませんが、以前は乳牛が乳を多く出すように、業者が牛にホルモンを与えており、それが牛乳中に入り込んで、人が飲むとがんを発生させるのではないかとの説がありました。
しかし、今ではそのような製法は禁止されており、むしろ牛乳に含まれる乳糖が腫瘍を作り出す人体のホルモンを刺激するのではないかと考えられるそうです。

すなわち、牛乳自体が人体に働きかけて、がんの発生率を上げることになりますので、むしろ問題が大きそうな気がします。
牛乳やそれを用いた乳製品は日常生活には欠かせないものですので、今後詳しく調べて、より安全な食品を提供していただきたいものです。

ハセ博士=薬学博士。国立大薬学部や米国の州立大医学部などで研究や教官歴がある。

  • facebook Share
  • Tweet
  • LINE

この記事が気に入ったら「いいね!」しよう
最新記事をお届けします

カテゴリ一覧