アンチエイジングニュース

「ビタミンEは月経痛を和らげる。」
――ハセ博士のヘルシー情報最前線(355)

今回はビタミンEを摂取すると、月経による痛みを劇的に軽くすることが出来るという話題をご紹介します。

これはTarbait Modarres大学の研究チームが、英国産婦人科学会誌(British Journal of Obstetrics and Gynaecology)に報告したものです。

ご存知のように、生理痛は月経を持つ女性の約40%に見られるもので、10%以上の女性では毎回3日も激しい痛みに苦しんでおられます。
特に10代の思春期の少女では、学校に行けなくなるような激しい生理痛になることがありますが、今回の報告は、このような若い女性の苦痛を取り去る素晴らしい発見であると、専門家の間で評判になっています。

研究では、15~17歳の生理痛で悩む280名の少女を対象として調べました。

半数の女性に200IU(国際単位)のビタミンEを一日2回(計約270mgに相当)を、また残り半数の人には偽薬(ニセのビタミン剤)を服用してもらい、4回の月経周期の間の効果を調べました。

実験で生理痛の度合い、鎮痛薬の使用頻度、および出血量について調べたところ、ビタミンEを摂った群では痛みが非常に少なくなっており、そのために使用する鎮痛剤の必要度も劇的に低下したそうです。
さらに、偽薬群と比較して出血の量も低下していたということです。

今回わかったビタミンEの効果は、単なる鎮痛剤による対症療法ではなく、またホルモン製剤のような副作用の心配もありませんので、非常に価値ある発見だと思われます。

また、ビタミンEは、簡単に薬局などで手に入りますので、今後多くの思春期の少女にとって福音になるのではないかと期待されます。

ハセ博士=薬学博士。国立大薬学部や米国の州立大医学部などで研究や教官歴がある。

  • facebook Share
  • Tweet
  • LINE

この記事が気に入ったら「いいね!」しよう
最新記事をお届けします

カテゴリ一覧