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「蚊に刺されやすい人と刺されにくい人の差?」
――ハセ博士のヘルシー情報最前線(353)

夏休みも終盤を迎えていますが、ご家族と共に野外に行かれた方も多いのではないでしょうか。 
しかし、野外に出るとどうしても虫に刺される機会が多くなりますね。

ところで自分は蚊に体中を刺されていても、すぐ隣にいる人が全く刺されていないといった経験をよくします。

そこで今回は、虫に刺されやすい人と、刺されにくい人の差が明らかになったという話題をお送りします。

これは、英国ハートフォードシャー州Rothamsted研究所のJames Logan氏らが、バイオテクノロジー及び生物学会誌(Biotechnology and Biological Sciences Research Council)に報告しているものです。
研究では、黄熱病を媒介する蚊の行動様式を調べました。

ちなみにこの黄熱病は、アフリカなどで見られる熱帯性伝染病ウイルスによるもので、野口英世博士が研究半ばで亡くなった病気です。

蚊をY字管の端に入れておき、またY字管の両方の先にそれぞれ異なる人の匂いをつけて、どちらの方に蚊が向かっていくかを調べました。

蚊は獲物を見つける際に臭いに頼りにするのだそうですが、今回の研究により、通常、人はそれに対抗するために、その臭いを抑える物質を作っていることがわかりました。
そして、その抑制物質をうまくつくれない人が、蚊に刺されやすいのだそうです。

現在、研究者等はこの説を証明するために、ボランティアの体の匂いを集めた寝袋を用いて、さらに研究中とのことで、近いうちにその物質を突き止めたいとしています。

蚊をひきつける臭いの成分や、それを抑える体の機構を調べることにより、安全でより自然に近い形の虫除け薬の開発につながるものと期待されています。

ハセ博士=薬学博士。国立大薬学部や米国の州立大医学部などで研究や教官歴がある。

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