アンチエイジングニュース

「日本人女性は、乳癌の再発が起こりにくい」
――ハセ博士のヘルシー情報最前線(352)

日本人の女性に朗報です。
日本人は他の人種に比べて、乳癌の再発率が非常に低いことがわかりました。

ご存知のように、乳癌は子宮癌とともに女性が恐れる癌のひとつで、最近の食生活や環境因子の影響により、発生頻度が高まっていると問題になっています。
しかし、乳癌の再発率が日系女性では非常に低いということがハワイ住人の調査でわかったのです。

これは、ホノルルにあるKuakini医学センターのMark Kanemori博士らが、国際放射線医学・生物学・物理学誌(the International Journal of Radiation Oncology, Biology, Physics.)に報告したものです。

研究では、1990年から2001年までの間に、乳腺腫瘤摘出あるいは放射線治療を受けた初期乳癌患者さん896名について調べました。

ちなみにこの調査では、全体の67%が日系人だったそうです。

そして乳癌治療を受けた6年後の乳癌の再発率を調べたところ、日系人ではわずか6%の人しか再発していなかったということです。
この結果は、他の人種の女性の結果と比較するとその差は非常に顕著なものでした。

この再発率は人種差が大きく、2%~16%までの違いが見られるとされていますが、日系人の再発率の低さはその中でも特に注目に値するものだそうです。

今のところ、なぜ日系女性がそのように特に乳癌の再発が低いのか、どのような体質に由来するかは不明だそうですが、今後の遺伝的な解析結果が待たれるところです。
そして、将来はその遺伝的な背景を基にした新しい治療法も考えられるということですので、楽しみな結果です。

ハセ博士=薬学博士。国立大薬学部や米国の州立大医学部などで研究や教官歴がある。

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