アンチエイジングニュース

「妊娠中にダイエットをすると、子どもが肥満になりやすくなる」
――ハセ博士のヘルシー情報最前線(347)

妊婦さんが肥満だと産道が狭くなり、そのため出産時に苦労することがあるのですが、だからと言ってダイエットしすぎると、生まれた子どもは肥満になりやすくなるという話題です。

これは、京都大学医学部産婦人科藤井信吾教授らが、米医学誌のセル・メタボリズム誌に報告したものです。

研究はマウスを用いたものなのですが、妊娠後半期のマウスの栄養を約30%減らしたところ、生まれたマウスの体重は通常に比べ17%少なくなっていました。

その後の発育で、この子供マウスは通常と同じまで体重は増加したのですが、糖尿病に近い状態になっていたそうです。

ところが、その後の成長の時期に高脂肪食の餌を与えたところ肥満になりやすくなっており、最後には正常な子マウスよりも約15%も体重が多くなっていました。

また食欲を抑え、エネルギーを消費する働きのあるホルモン(レプチン)を投与しても食べる量は減らず、エネルギーを体内にため込む傾向が強まっていたそうです。

この結果が、実際に人にも当てはまるかどうかは今後の研究に待たねばなりませんが、気になる結果です。

それでなくとも、妊娠中の過剰なダイエットは胎児の栄養の面からも良くありませんので、妊娠中のダイエットは避けた方が賢明のようです。

ハセ博士=薬学博士。国立大薬学部や米国の州立大医学部などで研究や教官歴がある。

  • facebook Share
  • Tweet
  • LINE

この記事が気に入ったら「いいね!」しよう
最新記事をお届けします

カテゴリ一覧